S&P500 Touched 2000p : Best and Worst Since 1K.
S&P500は8月25日、遂にザラ場で史上初で2000pを突破しました。最高値引けは年内で、29回目を迎えます。
振り返ってみると、1000pの大台を超えて引けたのは1998年2月。当時から2014年8月25日の16年半ヵ月通じたベストとワースト銘柄ランキングはというと・・・CNBCがまとめてくれていました。
まずは、ベスト・パフォーマンス銘柄です。左から企業、ティッカー、2014年8月25日の終値、1998年2月2日の終値(株式分割調整ベース)、上昇率、概要となります。
1位 モンスター・ビバレッジ(MNST) 86.52ドル 10セント 83,481.58% 飲料メーカー
2位 キューリグ・グリーンマウンテン(GMCR) 132.6ドル 28セント 47,636% コーヒ—飲料メーカー
3位 セルジーン(CELG )93.34ドル 35セント 26,648.18% バイオ医薬品
4位 アップル(AAPL)101.56ドル 63セント 15,977.36% テクノロジー機器
5位 ギリアド・サイエンシズ(GILD) 106.53ドル 1.21ドル 8697.4% バイオ医薬品
6位 トラクター・サプライ・カンパニー(TSCO)64.93ドル 86セント 7455.49% 農業専門小売
7位 アレクション・ファーマシューティカル(ALXN) 170.3ドル 3.16ドル 5295.64% バイオ医薬品
8位 バイオジェン・アイデック(BIIB)344.09ドル 7.19ドル 4,687.34% バイオ医薬品
9位 レジェロン・ファーマシューティカル(REGN) 348.62ドル 7.38ドル 4,627.05% バイオ医薬品
10位 エクスプレス・スクリプツ(ESRX)75.29ドル 1.95ドル 3,754.85% ヘルスケア
モンスター・ビバレッジは、かつてハンセン・ビバレッジの名前で知られ自然食品系ソーダを製造していました。今となってはエナジー飲料へ特化し、会社自体を活性化。コカコーラは2014年8月に同社株を16.7%、20億ドルで取得すると発表し株価上昇を加速させたのは記憶に新しいですね。
2012年に5件の死亡事故との因果関係が指摘されるも、人気は不動。
(出所 : abc40)
コカコーラといえば、キューリグ・グリーンマウンテンの株価上昇もリードしました。2月に資本提携し、冷飲料プラットフォーム「キューリグ」の立ち上げとともに自宅で楽しめるコカコーラの開発に急ぎます。
他に目立ったセクターは、何と言ってもバイオ医薬品。ギリアド・サイエンシズはC型肝炎治療薬「ソバルディ」の効果で4−6月期の利益が5倍増だったのは、衝撃的でした。セルジーンはガン治療薬で優位な立場を築いていますね。
ワースト銘柄ランキングは、こちらです。
1位 AIG(AIG)55.89ドル 668.37ドル -91.64% 保険
2位 シティグループ(C)51.86ドル 243.08ドル -78.67% 金融
3位 リジョンズ・フィナンシャル(RF)10.2ドル 32.8ドル -68.91% 金融
4位 ゼロックス(XRX)13.68ドル 42.13ドル -67.53% コピー機製造
5位 ハンティントン・バンクシェアーズ(HBAN)9.88ドル 26.2ドル -62.29% 金融
6位 e*トレード(ETFC)22.65ドル 59.53ドル -61.95% オンライン証券
7位 グッドイヤー・タイヤ(GT)25.26ドル 63.38ドル -60.14% タイヤ製造
8位 キーコープ(KEY)13.72ドル 33.09ドル -58.54% 金融
9位 CA(CA)28.27ドル 53.63ドル -47.29% IT
10位 バンク・オブ・アメリカ(BAC)16.38ドル 30.72ドル -46.68% 金融
ご覧のように金融危機後にもたらされたグレート・リセッションで痛手を負った金融関連が並びます。特に公的資金を受けたAIG、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどの名前がそろいました。またテクノロジーの進化と競争力後退が目立ったセクターも、顔をのぞかせています。
次なる大台3000p超えの局面では、どのようなセクターがのし上がってくるのでしょうか。
(カバー写真 : AP)
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