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アメリカ家計純資産、米株安で7−9月期は3年ぶりに減少

by • December 11, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off1800

Household Wealth Fell For The First Time In 3 Years Amid Stock Volatility.

米連邦準備制度理事会(FRB)は11日、7−9月期家計資産報告(旧・資金循環報告)を発表した。資料によると、家計・非営利団体の純資産は、前期比1410億ドル減(前期比0.2%減)の81兆3490億ドル。4−6月期の81兆4900億ドルを0.2%下回っており、債務上限引き上げ交渉のもつれから米国債の格下げを余儀なくされた8月を含む2011年7−9月期以来で初の減少に。過去最高の更新サイクルにも、終止符を打った。住宅ローンの増加も、家計資産の減少につながっている。

S&P500が8月前半に下落した影響から、株式・投資信託は前期比7000億ドル減少。S&P500は当時、0.6%の上昇にとどまっていた。不動産は値上がりもあって2450億ドル増加し、全体を支えている。結果、ホーム・エクィティ(住宅の評価額から住宅ローンの残債を差し引いた価値)は不動産価値の53.9%を占め、4−6月期の53.6%を上回った。リセッションを脱してから、最高を保つ。

国内債務は、7−9月期末で前期比年率4.4%増の40兆9469億ドルだった。家計債務は2.7%増の13兆4139億ドルと増加トレンドを維持。そのうち、消費者信用は6.4%増の9兆3727億ドルと2010年4−6月期以来、17期連続で増加した。自動車ローンから学生ローンまで、幅広く増えている。住宅ローンも0.7%増の9兆3727億ドルと、4期ぶりに増加に反転した。非金融セクターは2011年1−3月期以来、15期連続で増加し5.2%増の11兆7687億ドル。連邦政府は7.2%増の12兆8449億ドルと、増加トレンドを維持した。州・地方政府は2.8%減と4期ぶりに減少し、2兆9194億ドルだった。

家計債務は可処分所得に対し、前期とほぼ変わらず103%。2007年にピークを示現した135%から改善した水準を維持した。エコノミストは、結果を受けて「不動産および金融資産などの資産効果が消費を押し上げる」と予想した。

(出所:Wired)

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