Amazon Delivers Smashing Q4 Result, Shares Jump.
アマゾンの株価が29日引け後、大幅高を演じています。7−9月期決算後の叩き売り状態から一転、10−12月決算が投資家に希望の光を与え一時11%超も急伸しました。以下は、気になる決算内容です。
10−12月(第4四半期)決算で、純利益は前年同期比10.5%減の2億1400万ドルだった。調整済み1株当たり利益は0.45ドルと、市場予想の0.17ドルを大きく上回り、マーケットを驚かせている。営業利益は、15.9%増の5億9100万ドルとなった。売上高は14.6%増の293億 2800万ドルだったものの、市場予想の300億ドルにあと一歩及ばず。ドル高による為替差損が響かなければ、18%増になったという。ホリデー商戦を背景に営業費用は14.6%増の287億3700万ドルだったが、出荷費用は売上高の4.6%を占め過去4四半期以下にとどまった。
売上を地域別でみると、北米は22.3%増の187億4700万ドルだったほか、海外も3.2%増の105億8100万ドル。ホリデー商戦を追い風に。本業のオンライン小売が押し上げた。
2014年に年間会員料金を79ドルから99ドルへ引き上げたにも関わらず、プライム会員は世界全体で1000万人超となった。2014年には53%増加。米国では50%増、海外は米国を小幅に上回る伸びをみせたという。
アマゾンはプライム会員向けに1時間以内の宅配サービスをはじめストリーミング配信などを開始しており、最も注力する分野。プライム会員向けのストリーム配信”プライム・インスタント・ビデオ”ではウッディ・アレン監督と映画制作・配信で合意するなど、積極的な拡大路線をたどる。トム・スクタク最高財務責任者(CFO)が決算後「プライム会員になれば、一段と購買活動が拡大する」と発言したように、年会費を支払うと顧客は無料宅配サービスなどのサービスを最大限に利用する傾向が強まり、アマゾンの業績につながるようだ。
プライム会員向けに、大ヒットした映画やドラマを無料配信するサービスで囲い込み。
(出所:Amazon)
1−3 月期の売上高は209億— 229億ドルを見込み、市場予想の230億ドルにあと一歩及ばなかった。新製品として、”アマゾン・ワークメール”を発表。マイクロソフトの”アウトルック”やグーグル”アプス・フォー・ワーク”に相当し、eメール/カレンダーの業務用サービスを提供する。
(カバー写真:AP)
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