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引け後の決算:グーグルはドル高が痛手、ビザは株式分割を発表

by • January 29, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off6031

After Hours : Strong Dollar Hurts Google’s Revenue, Visa Announces 4-to-1 Stock Split.

アマゾンの他に、29日引け後はクレジットカード決済大手と検索エンジン最大手が、決算を発表しました。グーグルは引け後に3%近く下落してからの、2%高まで切り返す動きに。ビザは直後から買いで反応し、一時4%高とそろって上昇しています。アマゾンと合わせ、30日も米株相場に上昇の風が吹く期待が膨らみます。

▽グーグル

10−12月(第4四半期)決 算で、純利益は前年同期比40.8%増の47億6000万ドルだった。 調整済み1株当たり利益は6.88ドルと市場予想の7.11ドルを上回る。非GAAPベースの営業利益は5.7%増の56億ドルで、売上の31%を占めた。収入は15.2%増の181億ドルとなり、パトリック・ピシェット最高財務責任者(CFO)が「為替の逆風にさらされたものの」増収を達成。ただし為替差損を5億4100万ドル計上したことから、市場予想の184億6000万ドル以下にとどまった。

広告収入は14.9%増の162億ドル。自社サイト収入は18%増の124億3000万ドル、提携サイトから得るネットワーク収入は6%増の37億2000万ドル、その他は19%増の19億5000万ドル。海外収入は10%増の102億3000万ドルと売上全体の56%を占めており、ドル高の余波が伺える。ペイドクリック総数は前年同期比14%増となり、7−9月期の17%増以下にとどまった。10−12月期の前期比ベースでは11%増となり、7−9月期の2%増を上回る。1クリック当たり単価は前年同期比3%減、7−9月期からも3%減少し売上を圧迫している。7−9月期は2%減、4−6月期からは横ばいだった。

▽ビザ

10−12月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比 11.5%増の15億6900万ドルだった。調整済みのクラスA1株当たり利益は2.53ドルと、市場予想の2.49ドルを上回る。営業収入は7%増の33億8000万ドルと、市場予想の33億4000万ドルを超えた。取引高は為替変動を除く11%増の1.2兆ドル。国境間の取引高は為替変動を除き、8%増となる。オンライン専用決済部門、ビザネットでの総取引高は10%増の176億ドルだった。

米国でのガソリン価格の下落や労働市場の回復を支えに、クレジット・カードおよびデビット・カードの決済取引高は前年同期比7%増の12億5000万ドル。前期比でも2.4%増となり、7−9月期の2.2%増から小幅に加速した。10−12月期のクレジット・カードおよびデビット・カードの決済高のうち、クレジット・カードは前年同期比7.7%増の7億9400万ドルに。デビット・カードは5.4%増の4億5000万ドルを担った。

アマゾンの決算が好調だったように、オンライン・ショッピングの増加も支えに。
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(出所:Fosforix/Flickr)

収入別では、サービス収入が8.3%増の15億3800万ドル、データ・プロセスが8.4%増の13億8300万ドル、海外決済が8.9%増の9億7000万ドル、その他収入は13.3%増の2億400万ドル。顧客に支払うインセンティブは19.0%増の7億1300万ドルだった。

同社は2008年に上場して以来初めて、1対4の株式分割を発表した。株式分割により、ダウ平均への比重は従来の約9%から約2.5%へ低下するため、約7%の比重を有するゴールドマン・サックスがビザを抜いてトップに躍り出る公算だ。

(カバー写真:Brionv/Flickr)

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