Mixed Bag December Factory Orders Point To Less Room For Q4 GDP Revision.
米12月製造業受注は前月比3.4%減となり、市場予想の2.4%減より下げ幅を広げた。前月の1.7%減(0.7%減から下方修正)に続き、5ヵ月連続で減少している。耐久財受注は3.3%減となり、速報値の3.4%減から上方修正された。もっとも、非耐久財受注は原油安を背景に3.4%減と大きく落ち込んだ。企業の設備投資を表す民間航空機を除く非防衛財(コア資本財)は前月比0.1%減となり、4ヵ月連続で減少。ただし、速報値の0.6%減からは下げ幅を縮小させた。
製造業出荷は1.1%減と、3ヵ月連続で減少。国内総生産(GDP)に反映されるコア資本財は0.2%増と、3ヵ月ぶりに増加に反転。速報値の0.2%減からも上方修正されている。製造業在庫は0.3%減となり、前月の横ばいからマイナスに反転している。製造業在庫は0.3%減にとどまった。在庫比率は1.34倍と、前月の1.33倍を上回った。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、今回の結果を受け「コア資本財の出荷が上方修正されており、米10−12月期GDP速報値の見積もりより強い数字となった」と評価した。ただし「原油安を背景に非耐久財が重しとなって在庫が減少しており、米10−12月期GDP改定値の予想を2.8%増から2.7%増へ引き下げる」とまとめた。
(カバー写真:Steffen Ramsaier/Flickr)
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