Nasdaq Closes Above 5000p For First Time Since March 2000.
ナスダックは、ITバブルがピークをつけた2000年3月以来初めて5000pで取引を終えました。
5000pの大台を超えて取引を終えたのは、たった3回。今回のほか、ITバブル崩壊直前にあたる2000年3月9日と同年3月10日です。過去4ヵ月で2回目となる中国の利下げが奏功したほか、米1月個人所得・消費や米2月ISM製造業景況指数など米指標がそろって予想以下となり、9月あるいは10月利上げ観測が強まり相場を支えました。
ナスダック、テクニカルでは高値警戒サインが点灯しつつあるも5000pを突破。
ブル派の合い言葉はズバリ、「今回は違う(This time is different)」。アルパイン・ファンズのポートフォリオ・マネージャーであるマーク・スペルマン氏いわく「業績とキャッシュフローが伴っている」と主張します。バロンズ誌が指摘したように、株価収益率(PER)をみると、ITバブル時代はおろかS&P500と比較してそれほど割高であることを示していません。
リンゼー・グループのマーケット・アナリストであるピーター・ブックバール氏も、「5000pという数字は心理的節目」であって意味はないと説く一人。インフレ調整済みで換算した場合「2000年3月の値は、現在で6900.38pに相当する」と分析しています。このままナスダックは昇竜の勢いを維持できるのか。少なくともFedが6月に利上げしない限り、流動性は潤沢で上昇余地は残ります。
(カバー写真:AP)
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