Apple Reigned Number One Spot In Q4, Ending Samsung’s Winning Streak.
時価総額でブラジルやメキシコの株式市場の規模を超えるアップルが、王者の貫禄をみせつけました。
調査会社ガートナーによると、2014年10−12月期スマートフォン販売台数でアップルが7483万2000台となり、2011年からトップを独走してきたサムスンの7303万2000台を華麗に抜き去りました。約4年を経て、ようやく首位の座を取り戻しています。ホリデー商戦のアンケート結果を踏まえると、納得の結果ですよね。ベンドゲートもなんのその、2014年9月に発売を開始した”iPhone 6”および”iPhone 6プラス”を起爆剤に、販売シェアでも目覚ましい上昇を遂げていました。前年同期の17.8%を超え、20.4%を占めています。
2014年10−12月期の結果は、以下の通り。販売台数の単位は千です。
サムスンをみると、販売シェアは前年同期の29.5%から19.9%へ急低下していました。代わって、アップルのほか中国の小米(シャオミ)、その他が攻勢をかけている様子がうかがえます。アンシュル・グプタ主席リサーチ・アナリストは、結果を受けて「サムスンのパフォーマンスは10−12月期に前年同期からシェアを10%近くも落としたように、一段と悪化した」と指摘。リサーチ・ディレクターのロバータ・コザ氏は、「アップルが高級スマホ市場で圧倒的な地位を築くほか、中国も質の高い商品を低価格で提供するなかで、サムスンはアプリのエコシステムやコンテンツ、サービスといったユニーク性で長期的な違いを示す必要性がある」とのコメントを寄せています。
2014年通期でも、サムスンのシェア低下は一目瞭然。アップルは若干低下。
スマホ市場以外でも、サムスンは牙城を崩されつつあります。スマートウォッチに参入済みのサムスンを追撃し、アップルも4月にファン待望の”アップル・ウォッチ”を発売する予定で、3月9日にもメディア向け発表イベントを開催する見通し。おまけにアップルは、スマートフォンをカギに自動車業界にも参入する見通しであり、別の部門でもその差は開きつつあると言えるでしょう。
(カバー写真:Kārlis Dambrāns/Flickr)
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