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MBA住宅ローン申請件数指数は4週ぶりに上昇、借換が支え

by • March 4, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1660

Mortgage Applications Rise First Time In 4 Weeks, Thanks To Refinancing Demand.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は2月27日週に前週比0.1%上昇し420.7となった。前週の3.5%の低下から転じ、4週ぶりにプラス圏を回復。1月16日週まで3週連続で2桁の上昇幅を遂げた後の低下トレンドから、小幅ながらようやく脱却した。 借換が0.5%上昇の1870.3となり、4週ぶりに反発。ただし、新規は0.2%低下の417.6となりマイナス基調ヘ戻した。新規の前年比は、0.2%の低下と2週連続でマイナスを示す。

米連邦住宅局(FHA)を通じた住宅ローン申請件数指数は前週比5.1%低下した。こちらは新規が1.1%と2週続けて上昇した半面、借換は10.2%の低下と3週連続でマイナスに落ち込み、MBA住宅ローン申請件数指数と正反対の結果となった。保険料引き下げを背景に急伸した1月を経て、2月は反動からか冷え込みをみせている。

30年固定金利型の住宅ローン 金利(平均)は3.96%と、 前週の3.99%から低下。もっとも、2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは4週連続で上振れし続けている。15年固定金利型(平均)は3.27%と、 前週の3.28%をわずかながら下回った。FHAのローン金利も3.76%となり、前週の3.82%以下となり上昇の流れを3週で止めた。

申請全体に占める借換の割合は61.5%と、前週の62.0%から低下した。 金利上昇に合わせ、2013年5 月以来の高水準となった1月16日週の 73.9%割れを維持している。

——足元でドル高に加え原油安、西海岸の港湾労働者ストライキと3重苦に苛まれたせいか米2月ISM製造業景況指数米2月シカゴ購買部協会景気指数など製造業センチメントはそろって下向き、米1月中古住宅販売件数をはじめの一角も住宅指標も振るわず、米1月個人消費が2ヵ月連続で減少しました。おかげで金利上昇が一服し借換を押し上げたものの、新規は引き続き低迷中。借換が押し上げているので、悪天候が理由とは言い切れず。せっかく雇用が改善しても賃金は伸び悩みリストラが続々発表され、かつFedの第1弾利上げを見据えるとなかなか住宅購入に踏み切りづらいのでしょう。4月に住宅購入シーズンが開幕した時に、回復できるかが試されます。

(カバー写真:Kristen Wheatley/Flickr)

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