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米1月S&P/ケースシラー住宅価格指数、シカゴPMIは予想以下に

by • March 31, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1955

S&P/Case-Shiller Home Price Index Rises Modestly, Chicago PMI Stays Weak.

米1月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前、20都市別)は前年同月比4.56%上昇の172.94となり、市場予想の4.60%に届かなかった。前月の4.44%(4.46%から下方修正)は上回っており、約2年ぶりの水準へ鈍化した2014年11月の4.3%から伸びを回復しつつある。2年8ヵ月連続でプラス圏を保った一方、2013年2月以来の10%割れは維持した。季節調整済み・20都市別の前月比は0.87%の上昇と、市場予想の0.65%を上回った。2014年12月の0.91%(0.87%から上方修正)に続き、5ヵ月連続で上昇した。

前年比では、20都市中で14都市が上昇。トップはフロリダ州マイアミで8.4%上昇、次いでコロラド州デンバーが8.3%上昇となる。低下した6都市ではカリフォルニア州サンフランシスコが9.4%低下し、最も下げ幅が大きかった。

発表元のS&P ダウ・ジョーンズ指数委員会のデビッド・ビルザー委員長は、結果を受け「住低金利と雇用安定への信頼感、ガソリン価格の下落、低インフレが住宅価格の上昇を支えた」と振り返った。ただ「住宅価格が上昇してきた割に、住宅市場は困難に直面している」とも指摘。賃金の伸びを2倍近く上回る住宅価格の上昇ペースのほか、金利上昇が「潜在住宅購入者に買い控え圧力を加える懸念がある」ほか、「新築住宅セクターは弱いままで住宅着工件数は2008年以前の100万件台にはほど遠い」とし、未だ「経済は後退中」と悲観的に結んだ。

住宅着工件数、改善途上も年率100万件には満たず。
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(出所:S&P Dow Jones Indices)

米3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は46.3となり、市場予想の50.2を下回った。2009年7月以来の水準へ沈んだ前月の45.8からは改善しつつ、2ヵ月連続で分岐点の50以下にとどまる。ダラス連銀製造業景況指数をはじめとする連銀製造業と並び、低調な水準を保った。

(カバー写真:AJC)

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