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米新規失業保険申請件数、4週平均は15年ぶり低水準

by • April 9, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1312

Jobless Claims Rise, While 4-Week Average Hits Lowest In 15 Years.

米新規失業保険申請件数は、3月28日週に28.1万件となり市場予想の28.5万件を下回った。リセッション後で最低を示現した1月24日週と同じく26.7万件(26.8万件から修正)だった前週からは、増加。米労働省は、今回の結果について特殊要因を挙げていない。4週平均は28万2250件と、前週の28万5250件(修正値)を下回り2000年6月3日週以来の水準へ減少している。

米新規失業保険申請件数、改善トレンドをたどります。
initial claims
(出所:DOL)

3月28日週までの継続受給者数は230.4万人となり、前週の232.7万人(修正値)から減少した。リセッション後で最低を更新している。継続受給者の比率は前週に続き、1.7%。景気回復サイクルで最低を保った。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はオレゴン州で1044人増、ウィスコンシン州で880人増、アーカンソー州で570人増、イリノイ州で549人増、サウスカロライナ州で418人増だった。減少した州はペンシルベニア州で2338人減、テネシー州で1226人減、カリフォルニア州で999人減、前週に大幅増加したテキサス州も976人減に転じた。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受け「米3月雇用統計は非常に弱い数字を示したものの単月だけで労働市場を判断するのは早計だろう」との見解を寄せた。

——労働市場は春の到来を告げるとともに、好調なペースを保っています。ニューヨーク連銀のダドリー総裁の発言通り、米3月雇用統計は一時的要因で片付けられるのでしょうか。BNPパリバは少なくとも米3月雇用統計後の顧客向けレポートで、4月に悪天候の反動などの反動で雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)が27.5人増へ切り返すと見込んでいました。

(カバー写真:Pennsylvania National Guard/Flickr)

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