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ネットフリックス株が急伸、会員数の大幅増加に反応

by • April 15, 2015 • NewsComments Off3703

Netflix Shares Soar On Streaming Customers Increase And Stock Split Plan.

ネットフリックスが引け後に発表した1−3月(第1四半期)決算で、純利益は前年同期比55.4%減の2370万ドルだった。海外進出にかかる費用が利益を押し下げたほかドル高圧力を受けたためで、海外部門の赤字は6500万ドルと前年同期の3500万ドルから拡大していた。ドル高の下押し効果は、1500万ドルに及んだという。特殊項目を除く1株当たり利益は0.77ドルと、市場予想の0.69ドルより格段に強い。売上高は23.6%増の157億ドルと、市場予想と一致した。

会員数は前期比488万人増となり、同社予想の405万人を大幅に上回る快挙を成し遂げた。会員数自体は、6227万人。豪、ニュージーランドでのサービス開始が奏功したほか、オリジナル・ドラマで大成功を収めた「ハウス・オブ・カーズ」のシリーズ3作目を2月に配信し、顧客増加を促したとみられる。なお日本でのサービスは、今年後半にスタートする見通しだ。

4月10日からはオリジナル作品で、IMDBで10点中9.3と類を見ない高得点をマークする「デアデビル」がデビューを飾っており、会員数の一段の増加が期待される。ネットフリックスは、4−6月期に250万人増を予想。米国では60万人増、海外で190万人増を見込む。

4−6月期の1株当たり利益は、0.26ドルを予想した。市場予想の0.90ドルを大幅に下回ったものの、会員数の増加というグッドニュースで完全に無視された格好だ。決算と合わせ、株式分割の方針を表明。時間外取引で、株価は一時12%超も急伸した。

時間外取引で500ドル超えを達成、16日には史上最高値を更新すること必至。
nflx
(出所:Stockcharts)

ネットフリックスの好決算の陰で、15日に鉄道大手CSXは業績見通しを引き下げた。アナリスト会合にて、2015年の 1株当たり利益を5−9%増とあらため従来の10%増から下方修正。ドル高に加え、原油安に伴い鋼業セクターの貨物量減少が響いたためで、4−6月期は横ばいあるいはわずかな増加を見込む。

CSXだけではなく、鉄道セクターの間で見通し引き下げが相次いでいる。 14日には、ノーフォーク・サザンが1−3月期の1株当たり利益見通しを1.0ドルとし、従来の1.25ドルから下方修正。貨物量減少や燃料サーチャージの低下が売上を圧迫すると説明していた。3月23日にも、カンザスシティ・サザン2015年の業績見通しを1−4%増とし、従来の5%増から引き下げた。原油安と在庫余剰に伴いエネルギー関連の輸送需要が低下したほか、対ドルでのメキシコ・ペソ安も業績の重しになるという。 特に1−3月期の収入は4%減となる可能性を警告した。

おかげで、ダウ輸送株は5000p台を回復したナスダックと裏腹に2014年11月以来の安値圏でフラフラする状況。モメンタム銘柄とは、明暗がはっきり分かれてしまった。

(カバー写真:Metro)

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