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米4月LMCI、予想外に2ヵ月連続で低下

by • May 11, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1759

Federal Reserve’s LMCI Falls Again in April.

米連邦準備制度理事会 (FRB)が発表した米4月労働市場情勢指数(LMCI)は、1.9ポイント低下した。2012年半ば以来の低下を示した3月の1.8ポイント(0.3ポイントから下方修正)に続き、マイナスに落ち込んでいる。2ヵ月連続の低下は、2012年5−6月以来で初めて。米4月雇用統計が3月から改善した割に、不振が続いた。

バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、 結果を受け「1−3月期に2.8ポイント下方修正されており、景気回復サイクルでの上昇幅は3月時点の320ポイントから315ポイントへ縮小した」と指摘。少なくとも下げ幅を完全に打ち消すには「約11ヵ月を要する」と試算し、3月時点の「約10ヵ月」から後ろ倒しさせた。もっとも、「米国の労働市場は回復をたどっており、年内の雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)は20.0万人〜22.5万人増を見込む」と結んでいる。前回には「22.5万人増であれば9月利上げの余地が残る」とコメントしており、9月利上げ開始で見通しに変更はないようだ。

——米4月雇用統計・NFPは悪天候、西海岸の港湾労働者ストライキの反動で20万人台を回復したとはいえ、賃金をはじめ勢いに乏しく金融市場がゴルディロックス万歳で反応したことが思い出されます。LMCIを構成する19項目に含まれる米雇用動態調査(JOLTS)でも2月は求人数こそ良好なトレンドをたどる一方、新規採用者数や離職者数はイマイチでしたよね。米3月雇用統計や米4月LMCIを踏まえると、12日発表の3月雇用動態調査も改善は見込みづらいというのが実情です。2014年後半からのドル高や原油安が企業決算にボディブローのように効いており、労働市場も曲がり角に差し掛かりつつあるのでしょうか。

(カバー写真:USW)

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