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MBA住宅ローン申請件数指数は6週連続で低下、借換は前年比マイナス

by • June 3, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1841

Mortgage Applications Plunge, Refinance Volume Is Now Lower Than A Year Ago.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、5月29日週に前週比7.6%低下し369.5となった。前週の1.6%に続き6週連続で下振れ。メモリアル・デーの3連休明けは金利上昇が一服したものの、足元で15%以上も低下している。9月利上げ観測が高まるなか、借換が11.5%低下の1360.3を迎え2週連続で低下。約1年ぶりの低水準を迎えた結果、前年比では前週の8%から、1.2%の低下に転じた。新規も3.0%低下の195.4と、過去4週間で3回目のマイナスを示す。前年比では14.5%の上昇と、13週連続でプラス圏を保った。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.02%と、 前週の4.07%から低下しつつ2014年12月以来の高水準近くを保った。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%から17週連続で上振れしている。15年固定金利型(平均)も3.27%と、 前週の3.29%を下回った。FHAのローン金利も3.77%となり、前週の3.83%以下にとどまる。

30年物住宅ローン金利、頭金の割合が低いケースだと全米でうなぎのぼり。

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(出所:Zillow)

申請全体に占める借換の割合は49.1%と、前週の51.0%から低下。金利上昇を迎え借換が下押しし、2014年5月以来の低水準近くを保つ。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%が一段と遠くなった。

——金利上昇局面では、やはり借換を中心に需要が低下してしまう状況を確認しました。低金利の恩恵を受けた借換ができないとなれば、住宅ローン支払いを軽減できません。賃金が伸び悩むなかでは、購買力を高められず。米5月新車販売台数は約10年ぶりの快挙を成し遂げましたが、自動車ローン期間が大幅に延びていたりローン規模が過去最大である理由には所得増加への期待値がいかに低いかを表したとも言える。そこに来て住宅ローンの負担も抑えられなければ消費余地が広がるわけもなく、マーケットが9月利上げを警戒するのも致し方ないですよね。

(カバー写真:AP)

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