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米新規失業保険申請件数、3連休を挟む週は2月末以来の高水準

by • July 9, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2223

Jobless Claims Jump, Highest Since February During Holiday Week.

米新規失業保険申請件数は、7月4日週に29.7万件と市場予想の27.6万件を上回った。前週の28.2万件(28.1万件から修正)を超え、2月28日週以来の30万件乗せが接近。独立記念日の3連休を挟んだ週は大幅増となり、2000年4月以来の数値に近づいた6月13日週の26.8万件(26.7万件から修正)から遠のいた。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均も27万9500件となり、前週の27万5000件を上回る。7週連続で、2000年4月以来の低水準を記録した5月16日週の26万6500件(修正値)超えの水準を保った。なお米6月チャレンジャー人員削減予定数は、再び上向きを示した。

米新規失業保険申請件数、5月2日週以来の水準へ増加。

initial claims
(出所:DOL)

6月27日週までの継続受給者数は、233.4万人。前週の226.5万人を上回り、3月14日週以来の高水準だった。2000年11月以来の低水準を迎えた6月20日週の220.4万人(修正値)を2週連続で超えている。被保険者に占める失業者の割合は5週連続で1.7%となり、1971年以来の最低に並ぶ1.6%から上昇したままだ。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はニュージャージー州で7013人増だったほか、同じく北東部のコネチカット州も2648人増と2週連続で大幅増を迎えた。カリフォルニア州も2930人増と、こちらも前週に続き増加。マサチューセッツ州も2989人増、ニューヨーク州も1563人増と北東部の州が優勢となる。減少した州は前週に続きペンシルベニア州で4380人減だったほか、ウィスコンシン州で1925人減、フロリダ州で1626人減、アーカンソー州で722人減、ネバダ州で562人減だった。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受けて「独立記念日のほか自動車工場のメンテナンスをめぐる季節調整の振れ、夏期休暇を受けた教育が全体を押し上げた可能性がある」とコメント。ただ4週平均は足元のレンジ下限をたどっており、労働市場は改善を続けているとの考えを維持した。

——米新規失業保険申請件数は祝日を含む週に、米6月チャレンジャー人員削減予定数と足並みをそろえました。リンゼー氏が指摘するように、特有の要因で夏場は振れが大きくなる公算。半面、マイクロソフトが大規模な人員削減を発表しており、買収・合併(M&A)を経た人員削減には注意しておきたいところです。

(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)

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