Earnings Roundup : Yum! Brands, CSX.
本日引け後に発表された決算は、以下の通りです。
▽ヤム!ブランズ、中国の既存売上高がさえず売上高は予想以下
ファストフード・チェーン大手が発表した4−6月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比30%減の2億3500万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり利益は0.69ドルとなり、市場予想の0.62ドルより強い。売上高は3%減の31億500万ドルと、市場予想の31億9000万ドルに届かず。同社の売上で最も大きなシェアを占める中国の既存店売上高が10%減となり前期の12%減から下げ幅を縮小も、市場予想の8.4%減ほど改善しなかった。
中国の業績、期限切れ肉混入から振るわず。
(出所:Yum! Brands)
その他、部門別動向は以下の通り。
>ケンタッキー・フライド・チキン
売上高は2%増、既存店売上高が3%増
>ピザ・ハット
売上高は3%減、既存店売上高は横ばい
>タコベル
売上高は3%増、既存店売上高は6%増
2015年の1株当たり利益見通しは、少なくとも前年比10%増で維持。グレッグ・クリード最高経営責任者(CEO)は、中国について「既存店売上高が10%減だったものの、利益率は14.6%と心強い数字だった」と振り返った。その上で「下半期の既存店売上高と利益は大いに伸びる余地がある」と予想。中国株安や景気減速の懸念に言及せず、新たに700店舗をオープンさせる計画を維持した。クリードCEOの強気見通しに反し、時間外取引で株価は一時1.4%下落した。
▽CSX、経営効率改善と燃料価格下落に支えられ増益
鉄道3位が発表した4−6月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比4.5%増の5億5300万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.56ドルと市場予想の0.53ドルを上回っただけでなく、過去最高を更新。燃料費が37%減の2億6300万ドルとなり増益につなげている。効率化を進めた努力が奏功し営業利益は10億ドルを突破、こちらも過去最大に。営業係数(営業採算性を測る指標、低ければ良い)も66.8%と、過去最低を記録した。一方で売上高は5.6%減の30億600万ドルと、市場予想の31億2000万ドルを下回った。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると自動車・部品は5%増だったものの、石炭輸送量が11%減、金属も18%減とそれぞれ落ち込み全体の足を引っ張った。
2015年の1株当たり利益伸び率は5〜9%増を予想しつつ、ドル高を背景にレンジ上限は困難との見方も示した。石炭輸送の需要鈍化も見込んでおり米国内の石油輸送量は10%減、輸出量は3000万トンとの予想。営業係数の一段の改善も見込んでおり、長期的に65%付近を掲げた。時間外取引で、株価は一時3.4%上昇した。
(カバー写真:Forbes)
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