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15日の決算レビュー:デルタ航空、ブラックロック

by • July 15, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2434

Earnings Roundup : Delta Airlines, BlackRock.

15日寄り前に発表した決算をおさらいしていきます。

▽デルタ航空、利益・収入は予想超えもドル高が懸念材料

デルタ航空が発表した4−6月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比85%増の14億8500万ドルだった。燃料費が1億7500万ドルと、前年同期の29億3400万ドルから大幅に減少し、増益につなげている。燃料ヘッジ費用の損失を除く調整済み1株当たり利益は1.27ドルと、市場予想の1.21ドルより強い。収入は0.8%増の107億1000万ドルとなり、市場予想の106億5000万ドルを上回った。

主要航路での動向を見ると、有償旅客マイル(RPM、旅客数の飛行距離を示す)は4%増だったものの、有効座席マイル(ASM、空席数の飛行距離を示す)が5%増となり、ドル高を背景に旅客数の減少を示唆している。主要航路での燃料費は1ガロン当たりの2.47ドルと、前年同期の2.90ドルから減少した。結果、有効座席マイル当り営業コスト(CASM)は10%減の12.32セントとなる。輸送能力は6%減少した。全航路でのロードファクター(有償座席利用率)は85.6%と、前年同期の86.3%を下回った。

主要運航地域での有効座席マイル当たりの旅客収入(PRASM)は4.4%減となり、特に大西洋が11.5%減と押し下げている。その他太平洋が8.5%減、南米も7.8%減と落ち込み、米国内も1.1%減と軒並み減少。全体でのPRASMは4.6%減だった。

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(出所:Delta Airlines)

7−9月期のPRASMは4.5%減〜6.5%減を予想。ドル高の逆風に耐えきれず、需要鈍化を見込む。稼働力は3%増、10−12月期は横ばいを描く。営業利益率は19〜21%とし、前年同期の15.2%から改善する見通しだ。燃料コストは1ガロン当たり1.90〜1.95ドルとし、前年同期の2.40ドル以下を想定している。株価は決算内容を好感し、一時1.4%上昇した。

なおデルタ航空は日本航空会社3位スカイマークの再建候補として名乗りを挙げた。スカイマーク最大の債権者である米航空機リースのイントレピッド・アビエーションとタッグを組み、日本の航空業界参入を図る。

▽ブラックロック、利益・収入ともに予想上回る

運用会社ブラックロックが発表した4−6月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比1.4%増の8億1900万ドルだった。一部項目を除く1株当たり利益は4.96ドルと、市場予想の4.80ドルより強い。収入は4.6%増の29億500万ドルとなり、市場予想の28億5000万ドルを超えた。

運用資産は3%増の4兆7200億ドルながら、1−3月期の4兆7700万ドルから小幅に減少。ラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、決算資料にて大手顧客が400億ドル相当をインデックス株式資産から流出させたと明かした。もっとも、アクティブ系の株式をはじめ債券、マルチ資産、オルタナティブへ再投資したという。

内訳をみると、上場投資信託(ETF)のiシェアーズには108億5000万ドルの資金が流入。個人投資家部門も107億6500万ドルの流入を記録していた。機関投資家はアクティブ運用が25億1600万ドルの流入を確認した一方、インデックス運用は314億3400万ドル流出した。

資産別では、株式が272億6100万ドルと流出したものの他は流入。債券は128億4700万ドル、マルチ資産は50億4900万ドル、オルタナティブは20億6200万ドルとなる。時間外取引で、株価は一時0.9%上昇した。

(カバー写真:Pieter van Marion/Flickr)

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