Builder Confidence Hits Highest Level Since 2005.
米7月NAHB住宅市場指数は60となり、市場予想の59を上回った。59から60へ上方修正された6月に並び、2005年11月以来の最高を記録している。
内訳をみると、一戸建て現況指数が66となり、前月の65から上昇。景気回復サイクルで最高を遂げている。一戸建て見通し指数も71と前月の69を超え、少なくとも2005年10−12月期以来の水準へ加速した。ただし、見込み客指数は43。5ヵ月ぶりの高水準だった前月の44から、やや鈍化した。
見込み客指数を除き、それぞれ景気回復サイクルのレンジをブレーク。
(出所:NAHBのデータを元にMy Big Apple NYが作成)
4大地域別での住宅市場指数は、南部を除いて全て上昇。前月の4地域から減少した。今回は北東部が52と分岐点を回復したほか、中西部も59と4ヵ月ぶりの高水準に。西部も63と、5ヵ月ぶりの水準へ上昇している。南部のみ62と、直近で最高だった63からゆるんだ。
発表元である全米ホームビルダー協会(NAHB)のトム・ウッズ会長は、結果を受け「2005年以来の水準を回復したように、住宅市場は堅調なペースで回復を遂げている」と評価した。下半期にかけ「改善トレンドを維持する」と楽観的なトーンを貫いている。デビッド・クロウ主席エコノミストも「雇用増加を支えに、新築および中古住宅での販売動向に沿う力強い数字を叩き出した」と歓迎モード。ただし「建築業者は区画や従業員の不足をはじめ、数々の困難に直面している」と指摘するのも忘れない。
——米7月NAHB住宅市場指数は、1−3月期の家計資産報告で明らかになったように株高による資産拡大もあって住宅購入意欲を盛り上げたことでしょう。ただし金利上昇への懸念もあって、MBA住宅ローン申請件数指数は足元で伸び悩み。向かう所敵なしといった感があるマンハッタン市場でも失速を確認しており、住宅市場のヒートウェーブが夏を超えて維持できるか注目されます。
(カバー写真:Geoff/Flickr)
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