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米7月ミシガン大消費者信頼感、夏到来に活気薄れる

by • July 17, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1510

University Michigan Consumer Sentiment Loses Heat In July.

米7月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は93.3となり、市場予想の96.0を下回った。夏の到来を迎えつつ、5ヵ月ぶり高水準だった6月確報値の96.1から活気が薄れている。現況指数が106.0と前月の108.9を下回ったほか、見通し指数も85.2と前月の87.8から低下した。インフレ見通しは、1年先が2.8%と前月の2.7%から上昇。5−10年先も前月の2.6%から2.7%へ上向いた。

ミシガン大学のエコノミスト、リチャード・カーティン氏は、結果を受け「今回の鈍化は(ギリシャ中国など)海外動向への懸念を一部反映した」と振り返る。ただしヘッドラインは「8ヵ月連続で90の節目を超えており、2003年後半および2005年前半以来の最長記録となる」とし、消費は堅調なペースを維持するとの認識を示した。

バークレイズのロブ・マーティン米エコノミストは「世帯別では全体的に鈍化しており、特に年収7万5000ドルの世帯で目立つ」と指摘。もっとも、消費を冷やすほどの落ち込みではないとの見方を寄せた。

詳細は、以下の通り。

・1年先の家計見通し指数 123<前月は125
向上する 35=前月は35
変わらず 50<前月は53
悪化する 12>前月は10、4ヵ月ぶり低水準

・所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数 76=前月は76、4ヵ月ぶり低水準
所得の伸びが物価を上回る 21<前月は20
所得の伸び率と物価が同じ 33、4ヵ月ぶり高水準<前月は35
所得の伸びが物価を下回る 45、5ヵ月ぶり低水準>前月は44

・1年先のビジネス見通し指数 108<前月は113
向上する 28>前月は27
変わらず 50<前月は58
悪化する 20、直近で最高>前月は14

・1年先の失業率見通し指数 95<前月は105
低下する 21<前月は25
変わらず 52<前月は54
上昇する 26<前月は20

・1年先の金利見通し指数 51>前月は42(低下を見込む場合に指数は上昇)
低下する 9<前月は5
変わらず 33>前月は31
上昇する 58<前月は63、直近で最高

・自動車購入指数 145=前月は145
買い時 71>前月は69
分からない 3<前月は7
買い時ではない 26>前月は24

・住宅購入指数 158=前月は158
買い時 78=前月は78、3ヵ月ぶり低水準
分からない 2=前月は2
買い時ではない 20=前月は20

——米7月消費者信頼感指数・速報値は、熱気を帯びた6月確報値から鈍化してしまいました。もっとも悪い話ばかりではなく、年内利上げが意識されつつ金利見通しは低下。自動車以外をはじめ消費の呼び水となる期待を高めます。

(カバー写真:Chris Goldberg/Flickr)

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