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ナスダックは3日連続で最高値で引け、どこまで上がる?

by • July 20, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3524

Nasdaq Notches Third-Consecutive Record Close, How Far Will It Rise?

ナスダック、糸が切れた凧のように舞い上がっております。3営業日連続で最高値で引け。今月だけでリターンは4.7%高と、S&P500(3.2%高)やダウ平均(2.7%高)の追随を許しません。

グーグルの好決算では、カンファレンス・コールでユーチューブが寄与したことが判明。フェイスブックがつれ高になったほか、電子商取引もグーグルとのリンク強化で収入増が期待できるとの見通しを示したため、クラフト小売関連サイトのエッツィーも跳ね上がっていたのは記憶に新しい。ダウ平均とS&P500を尻目に、さらなる次元へ突き進んでいます。

おかげでグーグルの時価総額は決算発表の翌日にあたる17日だけで650億ドルも急増し、株価は史上初の700ドルという領域に達しました。20日時点で、時価総額は月初来から27.3%増の4528.8億ドルにまで膨れ上がっています。この他、ナスダックを押し上げている銘柄が他に3つ存在するのですよ。以下の数字は時価総額と月初来の増加率です。

・アップル 5.3%増の7612.6億ドル
・フェイスブック 14.4%増の2754.3億ドル
・アマゾン 12.4%増の2272.4億ドル

この3銘柄にグーグルと合わせれば、ナスダック100の時価総額(5.4兆ドル)の実に約3割を占める——。S&P500の時価総額においてもITセクターのシェアは20%と最も大きいだけに、アップルやヤフーの決算発表明け22日にはテクノロジー株に引っ張られS&P500の最高値更新も夢ではありません。

ドル高の影響に直面するとはいえ、銘柄によっては内需株の側面を持つテクノロジー株。ではラッセル2000も好調かというと、ダウ平均と同じく置いてけぼり状態です。

ナスダック(赤い線)、直近でラッセル2000(青)にサヨナラ。

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(出所:Yahoo! Finance)

ナスダック独り勝ちの状況は、サステナブルなのでしょうか。バロンズ誌では慎重な見解を寄せていましたが、ナスダック側は強気そのもの。ナスダック100は10四半期連続で上昇しており、2000年のITバブル以来の続伸記録となれば必然的にブルになりますよね。

それだけではありません。1−3月期に陽線引けした回数は1990年以降で16回を数え、その年のリターンは中央値で36.92%。4−6月期は17回にわたって上昇して取引を終え、その年のリターンは中央値で20.02%に至りました。ちなみにS&P500では1−3月期で17回、4−6月期に18回プラス引けしていましたが、上昇率の中央値は15.79%、12.29%と大きく水をあけられています。

今年のように上半期での陽線引けは、ナスダック100で9回ありました。気になるパフォーマンスはというと・・・中央値で42.54%といいますから、鼻息も荒くなるというものです。

ITバブル醸成中の1999年には、102.07%も急騰したんですね。

nasdaq100
(出所:Nasdaq

利上げ開始を無事に通過すれば、今年も過去にならい驚異的な跳躍を演じる?

(カバー写真:Nasdaq

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