August Federal Reserve’s LMCI Advances 4-Month In A Row.
米連邦準備制度理事会 (FRB)が発表した米8月労働市場情勢指数(LMCI)は、2.1ポイント上昇した。7月の1.8ポイント(1.1ポイントから上方修正)、6月の1.6ポイントの上昇(1.4ポイントから上方修正)と合わせ、4ヵ月連続で上昇。7ヵ月ぶりに高い伸びを示し、米8月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)こそ鈍化したが、上方修正分と賃金などを含めほぼ整合的な内容と言える。なお3〜4月における2ヵ月連続での低下は、2012年5〜6月以来初めてだった。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受け「景気回復サイクルでの上昇幅は331ポイントに達し、2008年1月から2009年6月までの370ポイントに及ぶ低下幅を約90%打ち消した」と指摘。仮に毎月4ポイントずつ上昇していけば、「向こう9ヵ月でリセッションの低下分を打ち消す」との考えを示す。
——米8月LMCIは足元のレンジから上げ幅を広げたとはいえ、引き続き2014年10−12月期の平均値6.8、および2014年平均値5.4にも大きく水を開けられていました。労働生産性や潜在成長率の低下が懸念されるなか、ハト派としては様子見姿勢を貫きたいところ。一方でタカ派としては、労働市場が堅調な今こそ利上げ開始として適切と判断する可能性を残します。
(カバー写真:Bob Mical/Flickr)
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