Federal Reserve’s LMCI Unchanged After Rising 4-Month In A Row.
米連邦準備制度理事会 (FRB)が発表した米9月労働市場情勢指数(LMCI)は、±0ポイントだった。8月の1.2ポイント(2.1ポイントから下方修正)を下回り、上昇トレンドを4ヵ月で止めている。米9月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)が5か月ぶりの低水準に終わった8月から小幅改善にとどまったように、労働環境の鈍化を示した。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受け「2008年1月から2009年6月までの370ポイント低下した後、景気回復サイクルに入ってから330ポイント取り戻した」と指摘。労働市場は改善の一途をたどるとみなし、労働参加率の低下をベビーブーマー世代の引退を含めた「労働人口のシフト」と判断した上で「労働市場にたるみは殆ど存在せず、失業率はほぼ実体経済を表す」と肯定的な見方を寄せた。
——米9月LMCIは上昇トレンドにブレーキを掛けてしまっただけでなく、2014年10~12月期の平均値6.8、および2014年平均値5.4から乖離を広げました。米9月雇用統計だけでなく、米9月チャレンジャー人員削減予定数とも整合的。ホリデー商戦で小売や配送を中心に雇用を押し上げる期待をしぼませています。 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、失望的な米9月雇用統計を受けて、予想を変更したロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)のミシェル・ジラード米国担当チーフエコノミストの見解を引用。同氏の見立てとして、利上げの確率につき10月はゼロ、12月は30%、年明け1月は5%と、3月こそ最も高く設定しており45%と伝えていました。一部の市場関係者の間で、年内利上げ観測は夏の終わりに合わせ後退しつつあるようです。かくいうバークレイズも、8月後半に9月派から2016年3月に鞍替えしていましたよね。
(カバー写真:astrid westvang/Flickr)
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