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米10月新築住宅販売件数、価格下落に反応し増加

by • November 28, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1405

New Home Sales Rebounds, But Less Than Expected.

米10月新築住宅販売件数は前月比10.7%増の49.5万件となったものの、市場予想の50.0万件より弱い結果となった。過去12ヵ月平均の53.1万件には、届かず。前月は44.7万件と46.8万件から下方修正され、2014年11月以来の低水準を示した。

4大地域別では、3地域で増加。前月は全て減少していた。今回は北東部が135.3%増の4.0万件と前月から急増したほか、テキサス州などエネルギー関連が集中する南部は8.9%減の28.1万件と前月の減少を打ち消している。中西部は5.3%増の6.0万件で、3ヵ月ぶりに増加。西部のみ0.9%減の11.4万件と、2ヵ月連続で減少した。

在庫総数は前月比1.3%増の22.6万件。景気回復サイクルで最高を示す。販売件数の増加幅が在庫を上回ったため、在庫相当は5.5ヵ月となり2014年6月以来で最長を迎えた前月の6.0ヵ月を下回った。

中央価格は28.15万ドルとなり、前年比では6.0%下落。6ヵ月ぶりに下落し、2014年9月以来の水準となる。前月比では8.5%下落した。

新築住宅販、価格下落に反応し約1年ぶりの低水準から切り返し(単位は千)。
newhome
(出所:My Big Apple NY)

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受け「新築販売件数は非常に変動が大きい点が気掛かりだが、暖冬を背景に10−12月期の住宅投資を引き上げうる」との見解を寄せた。

——米10月住宅着工件数の一戸建て住宅のうち75%が注文物件ではなく販売向けのところ、今回の数字は在庫の増加につながると見られ価格の調整を引き起こす可能性を残します。そうなれば、12月利上げ前に販売件数の増加する期待が膨らみますね。

(カバー写真:Matthew Rutledge/Flickr)

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