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米新規失業保険申請件数は増加、米11月輸入物価は低下

by • December 11, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1934

Jobless Claims Hit 5-Month High, Import Prices Fall Less Than Expected.

米新規失業保険申請件数は12月5日週に28.2万件と、市場予想の27.0万人を上回った。前週の26.9万件から増加し、8月29日週以来の28万件乗せに。1973年11月24日以来の低水準に並んだ10月24日週の25.6万件から遠ざかった。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万750件と前週から増加し、1973年12月以来の低水準に至った3週前の25万9250件を上回った水準を保つ。

11月28日週までの継続受給者数は224.3万件となり、前週の216.1万人を超えた、2000年11月以来の低水準を記録した10月24日週の214.6万件(修正値)を超える水準を継続している。被保険者に占める失業者の割合は1.7%となり、11週ぶりに1971年以来の最低から0.1%ポイント上昇した。

遂に低下トレンドにブレーキが掛かるのか。
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(出所:My Big Apple NY)

州別で増加が目立ったのはウィスコンシン州で4677人増、オハイオ州で2212人増と中西部の州が目立つ。他にケンタッキー州で1953人増、カンザス州で638人増、アーカンソー州で612人増だった。一方で減少した州は前週に大幅増だったカリフォルニア州で2万308人減だったほか、ニューヨーク州も3042人減、フロリダ州も2898人減、オレゴン州も2432人減だった。

▽米11月輸入物価、5ヵ月連続で低下も予想ほど悪化せず

米11月輸入物価指数は前月比0.4%低下し、市場予想の0.8%より下げ幅を狭めた。前月のマイナス0.3%(0.1%から下方修正)と合わせ、6ヵ月連続で低下している。前年比は9.4%低下し、10月に続き2009年9月から2番目の下げ幅を示した9月の11.3%(10.7%から下方修正)ほど下振れしていない。

前月比での内訳をみると、原油先物の下落再燃を背景にエネルギーが2.5%低下し、前月の0.4%の上昇から転じた。石油を除いた場合はドル高を一因に0.3%低下し、マイナス基調を維持している。ドル高の余波から産業財が1.5%低下し、5ヵ月連続で落ち込んだ。自動車・部品は0.1%低下し、4ヵ月連続でマイナス。資本財も0.1%低下し、16ヵ月連続のマイナスをたどる。食品・飲料は0.5%低下し、前月の1.1%と合わせ3ヵ月連続で沈んだ。一方で、消費財は前月に続き±0%だった。

——米11月チャレンジャー人員削減予定件数米11月ADP全国雇用者数米11月雇用統計はそろって労働市場の健全ぶりを示したものの、今回の米新規失業保険申請件数は芳しくありません。輸入物価も引き続きドル高と原油をはじめとした商品価格の下落を反映し、市場予想ほど悪化しなかったとはいえ弱含み中。消費者物価指数はコアがしっかりしていましたが、輸入物価の押し下げ圧力と無縁でいられるのでしょうか。

(カバー写真: COD Newsroom/Flickr)

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