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MBA住宅ローン申請件数指数、金利低下で借換が支え急伸

by • January 21, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1770

Mortgage Application Surges Thanks To Strong Refinance Demand.

全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、1月15日週に前週比9.0%上昇し434.5だった。年末年始の2週間で合わせて29%低下したものの、翌2週間で30.3%上昇し相殺している。借換が18.7%上昇の1638.1とヘッドラインと同じく2週連続で2桁のプラスを達成。新規は逆に1.6%低下の2273.と前週の17.8%の上昇から小幅反落した。米12月雇用統計のグッドニュースを受けて新規は前週こそ跳ね上がったものの、世界同時株安を背景に一服している。借換は米10年債利回りが15日に2%割れを記録するなかで、好調をたどった。前年比(季節調整前)は、全体で25.4%低下。新規は17.2%上昇したものの、借換が引き続き40.3%と落ち込みが激しい。

MBA住宅ローン申請件数指数、直近は急低下。
mba
(作成:My Big Apple NY)

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.06%と、前週の4.12%から低下した。前年同期の水準である3.80%を上回ったとはいえ、直近で最低を示す。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは、上振れしたままだ。15年固定金利型(平均)は前週の3.42%から3.29%へ低下し、直近で最低に。FHAのローン金利も3.86%と、前週の3.90%を下回った。

申請全体に占める借換の割合は59.1%と、前週の55.8%から上昇した。とはいえ、2009年6月以来の低水準となった7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持している。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。

――MBA住宅ローン申請件数指数は金利低下を幸いに借換が盛り上がりをみせ、大幅続伸を果たしました。もっとも、米12月住宅着工件数が落ち込んだように今後の住宅需要にはクエスチョン・マークが残る。特に現金購入者や投資用の購入者は、手持ち資産が株安で目減りしたため、慎重となる可能性をはらみます。

(カバー写真:Kendyl Young/Flickr)

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