Dallas Manufacturing Index Nosedive To 7-Year Low.
米1月ダラス連銀製造業景況指数はマイナス34.6となり、市場予想のマイナス14.5を下回った。13ヵ月連続で分岐点割れを迎えながら、前月のマイナス20.1 からも悪化。原油先物が2003年5月以来の安値まで沈むなか、テキサス州など石油生産地を含むダラス連銀の製造業マインドは2009年4月以来で最低を更新している。項目別では稼働率が5ヵ月ぶり、生産が4ヵ月ぶり、雇用も3ヵ月ぶりに分岐点割れに反転。そのほか新規受注をはじめ、下振れが目立つ。詳細は、以下の通り。
・生産 マイナス10.2、4ヵ月ぶりに分岐点割れで2015年5月以来最低<前月は12.7、年初来で最高、6ヵ月平均は1.5
・出荷 マイナス11.0、5ヵ月ぶりに分岐点割れで2015年5月以来最低<前月は7.0、6ヵ月平均は1.1
・新規受注 マイナス9.2、2ヵ月連続で分岐点割れし2015年8月以来で最低<前月はマイナス7.0、6ヵ月平均はマイナス5.8
・稼働率 マイナス7.0、5ヵ月連続ぶりに分岐点割れし2015年5月以来で最低<前月は8.1、6ヵ月平均は3.5
・受注伸び率 マイナス17.5、分岐点割れを継続し2015年1月以来で最低<前月はマイナス13.5、6ヵ月平均はマイナス10.1
・設備投資 3.4、3ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は1.9、6ヵ月平均は0.7
・在庫 マイナス9.9、6ヵ月連続で分岐点割れで2010年2月以来最低<前月はマイナス9.3、6ヵ月平均はマイナス5.4
・雇用 マイナス4.2、3ヵ月ぶりに分岐点割れ>前月は10.9で2014年10月以来最高、6ヵ月平均は0.6
・平均労働時間 マイナス9.2、3ヵ月ぶりに分岐点割れし5ヵ月ぶり低水準>前月は13.9、6ヵ月平均はマイナス0.7
・賃金 16.5、分岐点乗せ継続<前月は20.2と2014年12月以来で最高、6ヵ月平均は17.2
・仕入れ価格 マイナス8.6、分岐点割れ継続>前月はマイナス9.1と2015年4月以来で最低、6ヵ月平均はマイナス2.1
・販売価格 マイナス9.6、14ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス15.5、6ヵ月平均はマイナス11.8
6ヵ月見通しはマイナス24.0となり、前月のマイナス2.2から悪化した。2ヵ月連続で分岐点を割り込み、2009年2月以来で最低。項目別では生産をはじめ新規受注、出荷、在庫、稼働率、雇用、仕入れ価格、販売価格などが主要項目そろって低下した。平均労働時間にいたっては、2015年2月以来の分岐点割れに陥った。
――やはり原油一段安に耐え切れず、米1月ダラス連銀製造業景況指数はそろえ悪化しました。米1月NY連銀製造業景況指数と合わせ、製造業センチメントの下振れを示します。原油先物が下げ止まりを見せず、油田サービスの決算でもシェールガス関連のコスト低下を反映するなかで、なかなかダラス連銀製造業景況指数に好転の兆しが見えません。
(カバー写真:Damian Gadal/Flickr)
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