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米1月LMCI、2015年4月以来の水準へ鈍化

by • February 9, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off2283

January LMCI Posts 9-Month Low.

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した米1月労働市場情勢指数(LMCI)は0.4ポイント上昇し、市場予想の2を下回った。米1月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)がホリデー商戦明けに15.1万人増と4ヵ月ぶりの低水準だったように、労働市場の拡大ペースに鈍化がみられている。2015年12月の2.3ポイント(2.9ポイントから下方修正)以下にとどまり、10ヵ月連続で上昇したなかで2015年4月に並び最も低い伸びに。2015年11月分は2.7ポイントから2.8ポイントへ引き上げられた。

景気後退に陥った2007年12月から2009年6月まで約370ポイント低下した後、回復サイクルに入ってから334ポイント取り戻した。景気が改善していく過程での平均上昇幅は約4ポイントであることを踏まえれば、向こう8.5ヵ月で低下幅を相殺する見通だし。足元の上昇ペースが平均値を下回るだけに景気後退に陥った後の穴埋めに時間が掛かる可能性がくすぶるものの、米1月雇用統計で平均時給の伸びが拡大した通り項目別で支えるか注視したい。

LMCI、リセッション後の低下幅を打ち消す動きに

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(出所:FRBよりMy Big Apple NY作成)

――米1月雇用統計での賃金上昇は心強く、かつNFPの内訳をみると小売が意外なほどの耐性をみせ娯楽・宿泊、外食関連などのサービスが牽引していました。個人消費が著しく悪化するような様相を見せていません。さらに金融も3ヵ月平均を超えています。もっとも金融は英バークレイズがロンドンとNYで投資銀行部門の削減に踏み切る見通しと報じられ、株価下落でエバーコアやオッペンハイマーがアナリストを削減すると伝えられており、今後の情勢は不透明。またサービス関連が寄与したとしても、賃金の伸びに貢献するセクターとは言えず。いずれにしても、LMCIはこれまでの平均値4ポイントのペースで加速することは難しくなってきました。

(カバー写真:Melbourne Water/Flickr)

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