Economists Expect Fed To Raise Rates Twice This Year.
米景気後退への懸念は、どこへやら。ダウやS&P500がそれぞれ約2ヵ月ぶりに17000ドル、2000pの大台を回復して引け、VIX指数も年初来で最低へ押し返されるなかで、再び年内利上げへ視点が移ってきました。
全米企業エコノミスト協会（NABE）の調査によると、エコノミスト諸氏のうち、80％が年内利上げを予想しています。
回数別では、年内2回が最多で39％。次いで1回が29％、3回が17％と続きます。3回以上の利上げはわずか1％にとどまりました。
年内利上げゼロは9％と、3回以上の利上げを予想する割合より高いんですね。1回利上げしてから利下げに転じるとの回答も4％でした。
今月は、利上げ見送りが濃厚。
（出所：FederalReserve）
インフレをめぐっては、年末にFedの目標値「2％」近辺を回復するとの予想が3分の2を占めました。既にベース効果はく落で前年比でインフレの芽が消費者物価指数やPCEデフレーターで伸びているだけに、妥当でしょう。
物価が回復するとなれば、やはりこの2人の見解の違いが思い起こされますね。ブレイナード米連邦準備制度理事会（FRB）理事とフィッシャーFRB副議長、どちらの見解に傾くかは3月16日公表の米連邦公開市場委員会（FOMC）声明文、経済・金利見通し、そしてイエレンFRB議長の記者会見で明らかになります。
（カバー写真：Nico/Flickr）
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