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米3月新築住宅販売件数、金利低下でも4ヵ月ぶり水準に減少

by • April 26, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1755

New Home Sales Fall To 4-Month Low.

米3月新築住宅販売件数は年率51.1万件と、市場予想の52.0万件を下回った。前月の51.9(51.2万件から上方修正)を1.5%下回る。低金利環境のなかでも、4ヵ月ぶりの低水準に並んだ。

4大地域別では、前月比にて2地域で増加。2月の1地域か増加した。今回は中西部が18.5%増の6.4万件、石油生産地が集まる南部も5.0%増の31.4万件とそろって増加に転じた。前月に唯一増加した西部は23.6%減の10.7万件と、2014年半ば以来の水準へ落ち込んだ。北東部は、前月から横ばいの2.6万件だった。

在庫総数は前月比2.1%増の24.6万件となり、景気回復サイクルで最高を示す。販売件数も伸びたため、在庫相当は5.8ヵ月と前月の5.6ヵ月を超え足元で最長を示した。

中央価格は28.8万ドルと前年比では1.8%下落し、2月の上昇率を完全に打ち消した。前月比で3.2%下落し、4ヵ月間で3回目の下落を迎えている。過去最高を遂げた2015年9月の30.76万ドルが遠のいた格好だ。

新築住宅販売件数、直近は調整していた価格が盛り返す。

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(作成:My Big Apple NY)

大和キャピタル・マーケッツのマイケル・モラン米主席エコノミストは、結果に対し「過去2ヵ月分の上方修正もあって、足元のレンジ内にとどまる」と指摘した。在庫ひっ迫解消が値上げを抑制する期待ほか、住宅購入シーズン到来もあって「新築住宅の需要は上向きに転じる可能性がある」と楽観的に結ぶ。

――米3月新築住宅販売件数を米3月住宅着工件数と照らし合わせると、販売向けの住宅在庫が増加する見通しで、買い手には好材料です。問題は雇用情勢で、半導体大手インテルが1万2000人の大規模リストラを発表するなど、直近の決算発表では人員削減の話も出てきました。低金利環境と値上がり一服といった好材料を潜在的な買い手が活用できるか、課題が残ります。

(カバー写真:René C. Nielsen/Flickr)

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