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米4月消費者信頼感指数、春なのに見通しが約2年ぶり低水準

by • April 27, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1573

Consumer Confidence Fails To Bloom In April.

米4月消費者信頼感指数は94.2となり、市場予想の95.8を下回った。前月の96.1(96.2から下方修正)以下となり、世界同時株安の影響が及んだ2月の94に接近している。3ヵ月平均は94.7と、前月の96.0を下回り、2014年12月以来の低水準。内訳をみると、見通し指数が79.3と前月の83.6以下となっただけでなく、テーパリングの開始やウクライナ問題に揺れた2014年2月以来の低水準を示した。現況指数は116.4と、4ヵ月ぶりの低水準だった前月の114.9から改善した。

発表元であるカンファレンス・ボードのリン・フランコ経済指標ディレクターは、結果に対し「足元の流れを受け継ぎ、前月を下回った」と指摘した。現況指数こそ改善しており「経済鈍化の兆しは表れていない」との見方を寄せつつ、「見通し指数は下振れしモメンタムの回復は見込みづらい」と結んだ。

消費者信頼感指数、リセッション前の平均値103.5が遠ざかり溜息またひとつ。

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(作成:カンファレンス・ボードよりMy Big Apple NY)

今回は現状の労働市場に対し「職が豊富」から「職探しが困難」を引いたDIは、1.4だった。前月の0.2を含め2か月連続でプラス圏をたどり、2008年1月以来の高水準を遂げた。以下は、結果の詳細。

ビジネス環境については、「良い」と「悪い」がそろって低下

「良い」23.2%→前月の24.9%から低下、前年同月は25.5%
「悪い」18.1%→前月の19.2%から低下、前年同月は19.2%

労働市場については「豊富」と「困難」が低下し、DIは2008年1月以降続いたマイナス圏から脱却
「職が豊富」24.1%→前月の25.4%から低下、前年同月は19.0%
「あまり職が豊富ではない」53.2%→前月の49.4%から上昇、前年同月は55.1%
「職探しが困難」22.7%→前月の25.2%から低下、前年同月は25.9%

6ヵ月先のビジネス環境への見方は「良くなる」が低下、「悪化する」は上昇
「良くなる」13.4%→前月の14.7%から低下、前年同月は15.4%
「悪化する」11.0%→前月の9.5%から上昇、前年同月は9.1%

6ヵ月先の労働市場への見方は「増加」が低下、「減少」は上昇し「減少」が8ヵ月連続で「増加」を上回る
「雇用が増加する」12.2%→前月の13.0%から低下し、前年同月は13.8%
「雇用が減少する」17.2%→前月の16.3%から上昇し、前年同月は16.4%

6ヵ月先の所得への見方は「増加」と「減少」が低下
「増加する」15.9%→前月の16.9%から低下、前年同月は17.4%
「減少する」11.2%→前月の12.3%から低下、前年同月は10.8%

購入見通しは、そろって低下した。世界同時株安が2月で終焉を迎え金利も低推移を続けるものの、恩恵は表れていない。住宅は5.4%と、8ヵ月ぶりの低水準。自動車も11.8%と、4ヵ月ぶりの水準へ緩んだ。主要機器も49.5%と、前月の50.5%を下回った。

――米4月消費者信頼感指数は見通し指数をはじめ、下振れしました。米新規失業保険申請件数が1973年以来の低水準を記録したように労働市場は直近で堅調ながら、見通しは所得やビジネス環境も含めそろって弱い。米国で言うタックス・リターン、つまり確定申告での税金還付による恩恵も、米3月小売売上高では顕実化せず。米1-3月期国内総生産(GDP)速報値は0.5%程度なる見通しですが、4-6月期に消費が成長回復を促進するかは定かではありません。

(カバー写真:Maria Morri /Flickr)

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