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米新規失業保険申請件数、7月雇用統計に明るいニュース

by • July 22, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1870

Jobless Claims Suggest Good News To July Jobs Report.

米新規失業保険申請件数は雇用統計のサンプル週である7月16日週に25.3万件と、市場予想の26.5万件を下回った。前週の25.4万件を下回り、4 月23日週以来の水準を維持している。米労働省は特殊要因を指摘せず、30万件割れは72週連続で1973年以来の最長とのコメントを寄せた。4週平均は25万7750件と前週の25万9000件から減少し、4月30日以来の低水準。1973年以来で最低を示した4月23日週の25万6000件に迫った。

米新規失業保険申請件数、レンジ下限を快調に推移。

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(作成:My Big Apple NY)

7月9日週までの継続受給者数は212.8万人と、前週の215.3万人から減少した。被保険者に占める失業者の割合は前週の1.6%から1.5%へ低下し、再び過去最低をつけた。

7月9日週の州別動向は、以下の通り。

(増加が顕著だった州)
・ニューヨーク 1万3098人増(前週の4670人増に続き2週連続で増加)
→輸送/倉庫、教育、公共サービスで増加
・ミシガン 9197人増
→製造業で増加
・ミズーリ 6057人増
→輸送/倉庫、製造業、事務/廃棄物管理/で増加
・カンザス 2448人増
・オハイオ 2261人増(前週の1508人増に続き2週連続で増加)
→製造業で増加、自動車工場のメンテナンスが一因か

(減少が顕著だった州)
・カリフォルニア 6778人減(前週の937人減に続き2週連続で減少)
→サービスで減少
・ニュージャージー 5465人減(前週の1859人減に続き2週連続で減少)
→教育サービス、宿泊・食品サービス、輸送/倉庫、公共サービスで減少
・マサチューセッツ 2370人減
・ケンタッキー 1368人減(前週の5386人増から反転)
・コネチカット 1257人減(前週の1694人減に続き2週連続で減少)

――米新規失業保険申請件数が健全な労働市場を表し、米7月雇用統計・非農業部門就労者数で20万人乗せもかくやという状況です。4週平均自体も米5月雇用統計サンプル週の27万5750人を大きく下回り、約3ヵ月ぶりの水準へ減少しました。被保険者に占める失業保険受給者の低下も過去最低ですから、9月利上げ派はこの結果を歓迎していることでしょう。半面、7月は自動車工場のメンテナンスに絡んだ季節調整などで誤差が生じやすい時期でもあります。足元のデータが労働市場の実体を表していれば良いのですが。

(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)

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