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米11月NFIB中小企業楽観度、米大統領選後に2014年末以来の高水準

by • December 14, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off2325

NFIB Small Business Optimism Surges To 2-Year High After The Election.

米11月NFIB中小企業楽観度指数は98.4となり、市場予想の96.7を下回った。前月の94.9を上回り、2014年12月以来の高水準。当時は2006年10月以来の高水準をつけ、リセッション前の平均値100を回復していた。なお同指数は、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する労働市場情勢指数(LMCI)に含まれる。発表元である全米独立企業盟(NFIB)のウィリアム・ダンケルベルグ主席エコノミストは、結果に対「米大統領選の結果を受けて急伸した」と振り返った。

楽観度指数、ご覧の急伸。

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(作成:My Big Apple NY)

内訳をみると、13項目中プラス圏にのせた項目は10項目と前月の9項目から増加した。今回は「経済がより良くなる」が2014年12月以来のプラス圏を回復する躍進をみせた。以下は、項目ごとの変化。

「設備投資を拡大した」24%<前月は27%下、6ヵ月平均は26%
「求人件数」31%>前月は28%、6ヵ月平均は28%
「賃金」21%<前月は25%、6ヵ月平均は23%
「賃上げ見通し」20%<21%、6ヵ月平均は21%
「採用見通し」15%>前月は10%、6ヵ月平均は11%
「経済がより良くなる」12%>前月は0%、6ヵ月平均は−4%
「事業拡大に良いタイミング」11%>前月は9%、6ヵ月平均は9%「売上の拡大を予想」11%>前月は1%、6ヵ月平均は2%
「販売価格の上昇」5%>前月は2%から低下、6ヵ月平均は2%
「在庫を増加させる」4%>前月は2%、6ヵ月平均は−3%

「在庫満足度」−4%=前月は−4%から悪化、6ヵ月平均は−4%
「信用状況が緩和する」−5%>前月の−6%、6ヵ月平均は−6%
「黒字トレンドにある」−20%>前月の−21か、6ヵ月平均は−20

――米11月NFIB中小企業楽観度指数は、米大統領選を経て他のセンチメント指標と同じく急伸しました。期待先行で見通しがパッと明るくなったのはよいことですが、気になるのが「黒字トレンドにある」との項目でのマイナス基調。雇用を増やすにも、業績が芳しくなければ拡張できませんよね。新政権が発足しても、楽観度が維持できるのか注目です。

▽米10月輸入物価、ドル高と燃料が重しとなり低下

米10月輸入物価指数は前月比0.3%低下し、市場予想の0.4%の低下より下げ幅を縮小した。前月の0.4%の上昇(0.5%から下方修正)から転じ、3ヵ月ぶりのマイナス。原油先物が40ドル台で安定推移するなか、石油が4.7%低下し全体を押し下げた。ただし、食品・飲料が1.5%上昇。結果、燃料と食品を除く輸入物価指数は3ヵ月連続で0.1%低下した。燃料以外も幅広く低下しており、ドル高の影響が見て取れる。以下はエネルギーを除く項目別動向。

・食品/飲料 1.5%の上昇>前月は0.6%の低下
・産業財 1.6%の低下、3ヵ月ぶりに低下<前月は2.2%の上昇
・資本財 0.2%の低下、3ヵ月ぶりにマイナス<前月は0.2%の上昇
・自動車 0.1%の低下、3ヵ月ぶりに低下<前月は0.3%の上昇
・消費財 0.1%の低下>前月は0.1%の上昇%

輸入物価は前年比で0.1%低下し、市場予想の横ばいより弱い結果となった。前月の0.3%の低下(0.2%の低下から下方修正)から下げ幅を縮め、2014年8月に突入した低下トレンド以来で最少となった。

(カバー写真:M.V. Jantzen/Flickr)

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