4545888398_341b1c607a_z

米1月ADP全国雇用者数、7ヵ月ぶり高水準で雇用統計に期待

by • February 2, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off1725

Private Payrolls Increase To 7-Month High In January.

米1月ADP全国雇用者数とMBA住宅ローン申請件数指数をおさらいしていきます。

米1月ADP全国雇用者数は前月比24.6万人増となり、市場予想の16.8人万増を上回った。前月の15.1万人増(15.3万人増から下方修正)を超え、トランプ米大統領が就任前から自動車メーカーを中心に雇用を促した影響か2016年6月以来の高水準を示す。2016年の平均値17.5万人増よりも力強い数字も示し、2010年2月以来の増加トレンドを維持した。なおADP全国雇用者数は民間のみであり、政府を含まない。

ADP全国雇用者数、ホリデー商戦の臨時雇用を反映し11月は上振れ。

adp
(作成:My Big Apple NY)

内訳は、以下の通り。

▽企業規模別
・中小企業(従業員1~499人) 16.4万人増>前月は7.9万人増
・大企業(500人以上) 8.3万人増>前月は7.1万人増

▽業種別
サービス業 20.1万人増>前月は14.7万人増
(米12月ISM非製造業景況指数の雇用は53.8と、2015年10月以来の高水準だった前月の58.2から低下)
・専門/ビジネス・サービス(派遣を含む) 7.1万人増>前月は2.2万人増
・貿易/輸送/公益 6.3万人増>前月は4.8万人増
・教育/ヘルスケア 4.7万人増=前月は4.7万人増
・金融 ±0万人<前月は1.3万人増
・娯楽/宿泊 1.7万人増<前月は1.6万人増
・情報 0.6万人減<前月は0.2万人減

財生産業 4.6万人増>前月は0.4万人増
米1月ISM製造業景況指数の雇用は56.1、2014年8月以来の高水準)
・建設 2.5万人増>前月は0.4万人増
・製造業 1.5万人増>前月は0.3万人増
・天然資源 0.6万人増>前月は0.2万人減

ADPとともに統計を担当するムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ主席エコノミストは、結果を受け「力強いスタートを切った」と評価する。広範囲にわたって雇用増を確認するなか、「少トレンドをたどっていたエネルギーも好転した」と結んだ。

――米1月ADP全国雇用者数は、トランプ政権下で自動車メーカーを中心に採用計画を続々と発表するなかでホリデー商戦とみまごうばかりの高水準を遂げました。米大統領令で軍を除き政府機関の雇用凍結を発表していたため政府の下押しが気掛かりであるものの、今回の数字が実現すれば吸収してあまりある伸びを示しそうです。

▽MBA住宅ローン申請件数指数、金利上昇を嫌気し5週ぶりに低下

全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、1月27日週に前週比3.2%低下し384.7となった。5週ぶりに低下に転じている。新規が5.6%低下の229.6と、低下に反転。借換も1248.4と、5週ぶりに反落した。住宅ローン申請件数指数は前年比では18.1%低下し、借換が31.7%のマイナスだったほか新規のみ1.6%上昇した。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は前週の4.35%から上昇し4.39%と、新規・借換ともに需要を落ち込ませた。前年同期の3.97%を上回ったままだ。15年固定金利型(平均)は3.61%と、前週の3.57%から上昇。FHAのローン金利のみ4.17%と、前週の4.19%から低下した。

申請全体に占める借換の割合(件数ベース)は49.4%と、前週の50.0%から低下した。2009年6月以来の低水準である2015年7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持。ただし2013年5月以来の高水準となった2015年1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。

(カバー写真:Louisiana Sea Grant College Program Louisiana State University/Flickr)

Comments

comments

Pin It

Related Posts

Comments are closed.