U.K. Says Good Bye To EU, Ending 44 Years Of Union.
2016年6月23日の運命の国民投票から9ヵ月、1973年に欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)に加盟してから44年を経て英国は欧州と袂を分かちます。
英国のメイ首相は29日、欧州連合(EU)のトゥスク大統領に前日に署名した書簡をもって離脱を正式に通告しました。EU基本条約(リスボン条約)の第50条に基づくもので、5月から原則2年に及ぶ離脱交渉が幕開けします。EUにとっても、仏大統領選挙や独総選挙を控えるなかで試練に立ち向かう日となりました。
運命の日を彩った英国紙の一面を、BBCのニール・ヘンダーソン氏が追いかけています。各紙、どのように報じていたのか振り返ってみましょう。
フィナンシャル・タイムズ紙、「メイはEU離脱の歴史的な書簡に署名し妥協への道を開く」
デイリー・メール紙、「自由—メイ英首相は歴史的な日にEU離脱へ署名、王室海兵隊の妻はイースターに帰国する夫のニュースに喜ぶ」(負傷していたタリバン兵を殺害したとしてアフガニスタンで終身刑を言い渡された)
タイムズ紙、「歴史の目は見つめている」
正式離脱通告を受け、NY時間の午前9時30分過ぎにポンドとユーロはそろって下落。それぞれ一時1.2419ドル(-0.23%)、1.0757ドル(−0.51%)まで売られました。ユーロ圏当局者が3月9日の定例理事会での文言の変化を市場が深読みしたとの発言が伝わり、ユーロドルの下落が大きくなっています。米株も、ダウとS&P500はマイナスで寄り付きました。28日の米株高は嵐の前の静けさだったのか。市場にボラティリティがカムバックする気配が漂いつつあります。
(カバー写真:Number 10/Flickr)
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