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カラオケやエモジに続き、アメリカで浸透しそうな日本語とは

by • November 13, 2018 • Latest News, NY TipsComments Off2894

This Japanese Could Be A New English In The U.S. To Prepare For The Aging Population.

これまで、数多くの日本語が英語と化してきました。米米CLUBの名曲に登場する「サームライ、スーシ、ゲイシャ♪」は当然ながら、自然災害に絡み台風、津波、食生活では豆腐、寿司、ラーメン、娯楽ではカラオケ、オタク、エモジ・・・数え上げたら、きりがありません。とはいえ、英語として通用する日本語のリストがwikiで掲載されていたとは露知らず、リスト見つけたときは胸熱でした。

そのリストに、新たな言葉が加えられようとしています。

日本と言えば長寿大国で知られているのは、国内外で周知の通りですよね。この度、CNNがそこに目を付け、日本人が長生きする理由を栄養、食生活、適度な運動といった耳にタコが出来るほど聞いてきた以外の観点から炙り出したのですよ。そこでたどり着いた言葉こそ、「生きがい」です。

自殺やオピオイドなど薬物過剰摂取を背景に2年連続で寿命が短くなっている米国にとって、必要な言葉かも?高齢化も進んでますし・・。

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(作成:My Big Apple NY)

CNNは長生きで知られる沖縄の大宜味村にフォーカスするだけでなく、「生きがい」に焦点を当ててベストセラーとなった著者に注目しました。例えば、長生きを実現してきたコミュニティを”ブルー・ゾーン”と呼び、その構造などを研究し”The Blue Zones: Lessons for Living Longer From the People Who’ve Lived the Longest”にまとめた Dan Buettner氏。その他、ロサンゼルス・タイムズ紙のベストセラー作品”Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life.”の著者であるHéctor García氏やFrancesc Miralles氏や、日本からは脳科学者の茂木健一郎氏の分析を取り上げます。

この記事で目を引くのは、著書”Man’s Search for Meaning”で知られ、高名な精神科医で神経学者だったViktor Frankl氏の見解です。ナチスの強制収容所で生きのびた経験を基に、「目的を持った生き方が障害と悲哀を乗り越える鍵だ」と説きます。

アメリカ人医学者であり、CNNでも自身の番組を抱えるサンジェイ・グプタ氏は生きがいを見つける上で「お金が目的でないとすれば、自分の人生で何をしなければ後悔するのか」と問い掛けるべきだといいます。シンプルに「生きがい」には、何の見返りもありませんものね。

考えてみれば、英語で「生きがい」という意味の言葉そのものって、存在しないような。 自分の足りない頭で考えてもa reason to liveはしっくりきませんし、thrive on〜だと人がやらないことをやって幸せになるような意味を含むので、こちらもドンピシャとは言い難い。lifeworkも、生涯の仕事みたいで大仰ですよね。だからこそ、「生きがい」が英語の一つとして溶け込んでいくのでしょう。外来語=loanwordのように、単語をくっつけるわけにはいきませんし。こんな風に日本語が英語化していくのを、「生きがい」として見守る方がいらっしゃったりして?

(カバー写真:Jess Cadorette/Flickr)

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