Home Price Gains Slowed In June, Good News For The Potential Buyers.
米6月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前)は前年同月比3.13%上昇の210.71と、前月の209.49(修正値)を抜け過去最高を更新した。上昇率は、2012年9月以来の低水準となる。20都市別の季節調整前では2.13%上昇の217.65となり、市場予想の2.3%に届かず。前月の2.37%(2.39%から下方修正)を下回り、2012年8月以来の低い伸びにとどまった。季節調整済み・20都市別の前月比は0.04%の上昇と、市場予想の0.1%を下回り2018年8月以来のマイナスが視野に入った。
S&P500/ケースシラー住宅価格指数、20都市の前年比(季節調整前)は2012年8月以来の低い伸び。
20都市別での季節調整済みベース・前月比では、17都市で上昇し5月の14都市を上回った。トップはマサチューセッツ州ボストンで0.65%の上昇、2位はアリゾナ州フェニックスで0.57%の上昇、3位はミネソタ州ミネアポリスで0.48%の上昇となる。最下位はNY州NYで0.65%の低下、続いてフロリダ州マイアミが0.07%の低下、ワシントン州シアトルが0.06%の低下となる。
▽米6月住宅価格指数、前年比は5%割れ迫る
米住宅金融公社(FHFA)が発表した米6月宅価格指数は前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。前年比は4.8%上昇、2012年3月以降の上昇トレンドを維持。ただし、前月の5.2%を下回り2015年1月以来の5%割れとなった。国勢調査ベースの9地域別では、前月比にて5地域で上昇、5月の6地域を下回った。
FHFAが公表する住宅価格指数は、米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)傘下のFHFAの場合はプライム層向けの住宅価格がメインで、融資額が政府保証機関(GSE)の買取基準額を超えるジャンボ・ローンや、低所得者層向けのサブプライムを含んでいない。従ってS&Pケース/シラー住宅価格指数とは対象が異なり、数字自体は現状より強めの数字が出ると言われている。こうした背景からFHFAは2011年6月分から、フレディマックやファニーメイなどGSE以外のローンを含んだ住宅価格指数を拡大版として、公表を開始した。
――住宅価格の上昇ペースが鈍化しており、住宅市場の改善に期待が掛かります。値ごろな住宅販売比率が改善した動きと、整合的です。外国人の住宅販売件数の減少も、価格上昇圧力を和らげたのでしょう。そのお話は、また次回に続きます。
(カバー写真:Shena Tschofen/Flickr)
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