Third Time Is A Charm : When Fed Cuts Interest Rates For 3 Times And Pauses, Watch Out Those Markets.
米連邦公開市場委員会（FOMC）は、10月29～30日の会合で「予防的措置」としての利下げを3回で休止する姿勢を打ち出しました。利下げ3回で停止と言えば、1995年7月～96年1月、1998年9～11月の緩和サイクルが思い出されます。
（作成：My Big Apple NY）
金融市場関係者の注目は、3回で利下げを打ち止めした後の市場動向でしょう。というわけで、利下げ中止から1年後のS&P500とドル指数のパフォーマンスを調べてみました。
ご覧の通り、共に上昇していたんですね。S&P500。1995～96年、1998年ともに2桁上昇と好調なパフォーマンスをみせています。ドル指数も、利下げしてから1年後にそれぞれ6％超のリターンを達成していました。
（作成：My Big Apple NY）
ポイントは1995～96年と1998年の予防的利下げ実施時、景気後退入りしていなかったことでしょう。また当時は、ITバブルに突入する段階にあり、米中貿易摩擦や世界経済の減速に直面していません。ただし、それぞれ低インフレ、LTCM危機とロシア債務危機などに見舞われ、外部環境は決して良好ではありませんでしたよね。利下げ3回の打ち止め3回目を迎え、3度目の正直となって米株とドル指数を押し上げるのか。米中貿易協議が行方を握っていることは、間違いありません。
（カバー写真：phil da greek/Flickr）
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