Don’t Call A Comeback : Biden Grabs At Least 9 Super Tuesday Wins.
民主党予備選前半の山場、スーパーチューズデーではバイデン候補が指名争いで初めてトップに立ちました。14州のうち南部を中心に9州で勝利しています(執筆時点でメイン州は未発表)。
今回の勝利の呼び水はレースから撤退したブティジェッジ候補やクロブシャー候補、そしてテキサス州元下院議員のオルーク候補の支持表明に他なりません。サウスカロライナ州予備選で黒人のクレイバーン下院院内幹事の支持表明が奏功したように、流れを引き付けました。
そして、忘れてならないのが黒人の存在です。支持率をみると、バイデン氏はアラバマ州の70%を始め、バージニア州で66%、ノースカロライナス州で56%、僅差で制したテキサス州も50%確保していました。逆に敗北したカリフォルニア州は、半数以下の37%だったんですね。
対して、ネバダ州の戦績で示されたヒスパニック系のサンダース氏人気は、本物といっても過言ではない。テキサス州では39%と、他3州と比較して劣りましたけどね。
バイデン氏VSサンダース氏の一騎打ちの様相を迎え、次の注目は、ミシガン州(代議員数125)を始めワシントン州(89)、ミズーリ州(68)、ミシシッピ州(36)、アイダホ州(20)、ノースダコタ州(11)の6州で予備選が行われる翌週10日です。その次の17日週は、フロリダ州(219)とイリノイ州(155)、オハイオ州(136)、アリゾナ州(67)が続きます。
スーパーチューズデーを振り返ると、バイデン候補は南部で圧勝した半面、サンダース氏は地元バーモント州といった北東部のほか、カリフォルニア州やコロラド州などヒスパニック系が多い西部で強さを見せました。地域の違いはあるものの、オッズメーカー平均でみたバイデン氏の正式指名確率は3日時点で63.1%と2月22日の9.1%から驚愕の急伸を果たし、サンダース氏は逆に2月22日の54.3%から34.0%へ急降下。ダウも真っ青なボラティリティです。
このままバイデン氏が逃げ切るのでしょうか?ブルームバーグ氏が撤退を決めたと同時にバイデン氏に支持表明しており、引き続き追い風は吹いています。バイデン氏が逃げ切れるか否かは、選挙対策チームが検討しつつある撤退をウォーレン氏がいつ決めるのか、彼女の支持票の行方もまだ見逃せません。ただ少なくとも米株が大幅高で反応した通り、市場には安心感が漂ってきました。
(カバー写真:Gage Skidmore/Flickr)
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