U.S. Q1 GDP Growth Revised Down, Corporate Profits Decline.
米1〜3月期実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率5.0%減と、速報値の4.8%減から下方修正された。前期の2.1%増を下回り、2014年1~3月期以来のマイナス成長であることに変わりはない。マイナス幅は、2008年10~12月以来で最大だった。
今回、下方修正を促した項目は民間投資で寄与度は速報値のマイナス0.96%ポイントから1.83%ポイントと2倍近くも大幅な落ち込みとなった。特に在庫投資の下方修正が響いたほか、機器投資、知的財産、住宅投資も引き下げられた。
逆に、GDPの約7割を占める個人消費は速報値のマイナス5.26%ポイント→マイナス4.69%ポイントへ下げ幅を縮小した。純輸出や政府支出は、速報値から小幅に上方修正された。
チャート:国内の最終需要(変動が大きい貿易と在庫を除く)は前期比年率4.8%減と速報値の5.4%減から上方修正、国内総所得は同4.2%減
GDP価格指数は1.8%上昇し、速報値の1.4%並びに前期の1.3%を上回った。コアPCEは1.6%上昇、速報値の1.8%から下方修正されたものの前期の1.3%は超えた。
企業利益は前期比年率13.9%減(税引き前・在庫品評価調整・減価償却済みベース)だった。前期の2.6%増を下回り、マイナスに反転。減少率は、少なくとも金融危機以降で最大だった。内訳をみると、金融と非金融そろって前期からマイナスに転じ、海外利益は2期連続で減少した。
チャート:企業利益は大幅マイナス
(カバー写真:Alberto Salvia Novella/Flickr)
Comments
米新規失業保険申請は200万件割れ接近、継続受給者数も遂に減少 Next Post:
人種差別抗議デモ激化、米大統領選への影響は?