After The Shutdown, Republican Approval Rate Was Shot Down.
CNBCに9日出演した「墓場のダンサー」の異名をもつサム・ゼル。不動産をはじめバリュー投資でめ巨万の富を築いた彼、朝から米議会の批判に口角泡飛ばす勢いでした。共和党をいみじくも駄々っ子になぞらえ、オバマ政権に対し「駄々っ子をあやすのに強硬姿勢を突きつける親がどこにいる」と痛烈です。彼以外にも、ダラス連銀のフィッシャー総裁はオバマ米大統領、ベイナー米下院議長、ティーパーティー(訂正:リード米上院院内総務は間違いでした)をして「三バカ大将がいる」とこき下ろしてましたね。アメリカ市民だけでなく投資家もFOMCメンバーも、怒り炸裂ですよ。
政府機関が閉鎖し連邦政府職員をはじめロッキード・マーティンなど一部の民間企業の従業員まで一時帰休を余儀なくされるなか、米議員は憲法修正第27条に守られ給与遅配を心配する必要がないせいか、米国の財政を人質にやりたい放題です。債務上限引き上げ到達まであと約1週間だというのに平行線をたどり、オバマ政権は米上院が可決した医療保険改革法案を盛り込んだ暫定予算案の承認を、共和党のベイナー下院議長はオバマケアの予算を削除した暫定案を突きつけ、一歩も譲りません。
そんな米議会に嫌気して、両党の支持率は低下しております。10月3-6日に行ったギャラップ世論調査の結果は、以下の通り。
民主党の支持率は、9月から4ポイント下げ43%でした。共和党はといいますと・・驚くべきことに、たったの28%。急落っぷりには、眼を見張るものがあります。9月の38%から10%も落ち込み、ギャラップが両党の支持率調査を開始した1992年以来で最低を記録しているんです。
反対に、不支持率をみると。
共和党は62%と、これまでの最悪記録である2008年時点の61%を塗り替えてしまいました。民主党も49%と悪化したとはいえ、2011年時点の50%乗せには及んでいないことを踏まえると、対照的です。
オバマ米大統領は10日、ベイナー下院議長をはじめ共和党米下院指導部と会談する予定です。せめて今回のギャラップ調査を真摯に受け止め、協議のテーブルについていただきたいものですね。
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