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米8月新車販売台数、GM以外が好調で06年1月以来の高水準

by • September 3, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off2140

August Car Sales : The Fastest Pace In 8 Years.

米8月新車販売台数は、ビッグ3のうちリコールを相次いで発表中のGM以外は増加した。労働市場の改善が販売台数を加速させたほか、サブプライム層の自動車ローン借り入れを緩和も追い風に。前月に続き金融危機以前の水準を取り戻した。

オートデータが発表した米8月新車販売台数は、年率1750万台と市場予想の1660万台を上回った。2006年1月以来の高水準を達成している。なお米自動車情報サービス会社エドマンズ・ドットコムは、2014年販売台数につき「1640万台」を予想。2006年の1650万台を超える期待も、高まりつつある。

以下、ビッグ3をはじめメーカー別動向。

GMは前年同月比1%減の27万2423台と、市場予想の27万2734台を下回った。6年間の無利子ローン提供キャンペーンが利き、トラック部門が18%増と好調。シボレーとGMCの大型スポーツ多目的車(SUV)が合わせて38%増だったほか、キャデラックの「エスカレード」も64%増と2006年以来の高水準を遂げている。ただしブランド別ではビュイックやシボレーなどが2桁の減少を示した。GMは2014年見通しにつき、従来予想の1600万-1650万台を維持しつつレンジ上限となる可能性を点灯。2007年以来の高水準となる見込みだ。

フォードは0.4%増の22万2174台だった。GMと同じく6年間の無利子ローン提供キャンペーンが利き、市場予想の21万6911台を超え、単月では2006年以来で最高を成し遂げた。小型車のフォード「フュージョン」が単月ベースで2005年に投入して以来で最高を達成したほか、スポーツ多目的車(SUV)のフォード「エスケープ」も過去最高を記録。同「エクスプローラー」も、2004年以来の高水準を示した。

伊フィアット傘下のクライスラーは、市場予想の20%増を上回る22.5%増の16万7667台だった。ミニバンを対象に7000ドルの値引きに踏み切るなか前年比超えは53ヵ月連続を迎え、単月ベースでは2005年以来で最高を達成。特にSUV「ジープ」が49%増と好調を保ち、6ブランド別でもフィアットとドッジ以外は全て増加していた。

コンスーマー・レポートでの評価は非常に低いながら、ジープは大人気。
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(出所 : Bloomberg)

日本車をみると、トヨタはレクサスを前年同月比6.3%増の24万6100台となり市場予想の22万5973台から加速した。トヨタが7%増の20万7105台だったほか、レクサスも10%増の3万2809台と好調を維持。トヨタは8月中、5年間の無利子ローン・キャンペーン実施に加え、ベストセラーのセダン「カムリ」に1000ドルの払い戻しを行っていた。

ホンダは、横ばいの16万7038台だった。ホンダが2%増の15万1551台、アキュラは減少トレンドをたどり9%減の1万5487台となった。日産は、12%増の13万4388台と過去最高をマーク。日産が11.5%増の12万5224台とけん引しており、インフィニティは23%減の9164台だった。

高級車部門別では、ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」が前年同月比11%増の2万8958台と過去最高を塗り替えた。5月と6月こそBMWに完敗したが、7月に続き1位を堅持。年初来では9%増の22万1471台と、BMWから1位を奪取している。米高級車部門別で悲願の1位を達成した2013年に続き、王座を死守する望みをつなげた。BMWグループのうちMINIを除く「BMW」ブランドは、11%増の2万7214台だった。年初来では12%増の21万1005台となり、4ヵ月ぶりに首位から陥落している。フォルクスワーゲン(VW)傘下の「アウディ」は22%増の1万7101台と、単月ベースで44ヵ月連続で過去最高を更新。年初来では15%増の11万6066台と、こちらも過去最高を塗り替えた。

その他の海外メーカーではアウディを除くVWは2%減の5万7122台と、11ヵ月連続で減少した。ヒュンダイは6%増の7万3台だった。

(カバー写真:Reuters)

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