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ウォルマート、感謝祭のオンライン売上高は過去2番目の好成績

by • November 28, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off3712

Walmart Records Second Best Online Sales Ever On Thanksgiving Day.

サンクスギビング・デー前、米北東部を中心に大荒れとなる予報が出てニューヨーカーをはじめ戦々恐々とさせましたが・・マンハッタンに限っていえば積雪を免れ無事に感謝祭を迎えました。ただ米北東部のニューイングランド地方では祝日のまっただ中、30万世帯以上が豪雪の影響で停電の憂き目に。特にニューハンプシャー州では20万世帯を数え、過去4番目の規模に及んだといいます。

ホワイト・サンクスギビング・デーは、家庭から光を奪いました。
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(出所:Twitter/Central Maine Power)

積雪量はニューハンプシャー州マディソンの18.4インチ(46.7cm)をはじめ、バーモント州オーウェルで16インチ(40.6cm)、メイン州ルイスタウンで15インチ(38.1cm)マサチューセッツ州ボストンでも、3インチ(7.6cm)と観測されていました。

ニューイングランド地方は、NY州北側の大西洋沿いを指します。
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(出所:Google)

ウォルマートは悪天候を逆手に取り、感謝祭の勝ち組に躍り出ました。アマゾンの提示価格に合わせるプライス・マッチング戦略もあり、サンクスギビング・デーのオンライン売上高は2013年のサイバー・マンデー以来、過去2番目の高水準だったと発表しています。同社の販売部門ヴァイス・プレジデントのローラ・フィリップス氏によると、ブラック・フライデーのオンライン広告を2500万人がダウンロードしたといい、人気商品トップ5にはタブレット、TV、シーツ、子供服、ビデオゲームが並びました。店舗での客足も、上々。一部で賃上げストライキが発生しながら、ブラック・フライデーの開店時間である午後6時から午後10時までのレジ決済回数が2200万回と、2013年の1000万回から倍増していました。好材料に反応し、株価は28日に3.0%高で引けています。

事前撮影だったのか、フィリップス氏の周囲に買い物客が見当たらない不思議。
laura-phillips-stops-in-a-walmart-store-to-help-prepare-merchandise-for-black-friday
(出所:Walmart)

ターゲットも、ブラック・フライデーのオンライン売上高は前年同期比14%増で過去最高と発表しています。売れ筋商品はiPad Air 2、iPad Mini、ニコンL330、ビーツ・バイ・ドレ/ソロ・HD ヘッドフォン、ダイソン DC50 アレルギー・バキューム、プレイスレーション4 バンドルなど。ニュースを受け、株価は28日に2.6%高で終えました。

その他サンクスギビング・デーおよびブラック・フライデーの好調な売上動向を先取りし、小売関連が軒並み買われました。メイシーズは2.2%高、ノードストロームも1.3%高、JCペニーも3.4%高、アマゾンも1.5%高。書き入れ時のブラック・フライデーに少なくとも30分にわたってサーバーがダウンしたベスト・バイすら、1.7%高を遂げています。小売関連だけでなく配送大手UPSが2.8%高、フェデックスも1.8%高と、通販需要の熱気を意識され上昇していました。IBMデジタル・アナリティックス・ベンチマークによると感謝祭当日のオンライン売上高は前年同期比14.3%増とあって、否が応でも今後への期待が膨らみます。

天気予報に加え、今年は特にオンライン・ショッピングが過熱する地合いが整っています。ミズーリ州ファーガソンで発生した黒人青年射殺事件で大陪審が白人警官を不起訴とする判断を下した余波がくすぶり、ニューヨーク恒例のメイシーズ・サンクスギビングデー・パレードで6人の男性が逮捕され1人の女性が召喚状を渡される事件が起きました。事前にツイッターで「#StopTheParade(パレードを食い止めよ)」とするスローガンが飛び交っており、賛同したグループが実行に移したとみられます。ニューヨークだけでなく大都市で抗議デモが広がるなか、交通状況に影響が出ないとも限りません。

騒動の舞台は、メイシーズ近くの37丁目は6アベニュー。
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(出所:DCC/Infphoto.com)

ウォルマートのレジ決済回数は前年比で倍増したものの、ロイターは今年のブラック・フライデーは比較的「静か」と伝えています。メイシーズのテリー・ランドグレン最高経営責任者(CEO)はサンクスギビング・デー当日、34丁目の旗艦店の開店に「1万5000人が列を成していた」と報告していましたが、2013年と変わりませんでした。今年は事前にCNBCが「ブラック・フライデーは、ホリデー商戦中で一番お買い得な日にあらず(Best day for holiday bargains? Not Black Friday)」と報じるなど各メディアは冷静なニュースを発信していただけに、客足自体は例年より鈍った可能性が残ります。

(カバー写真:Diginomica)

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