Home Price Growth Slows 10th Month In A Row In October.
米10月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前、20都市別)は前年同月比4.50%上昇の173.36となり、市場予想の4.40%を上回った。ただし伸び率は9月の4.82%(4.90%から下方修正)以下となり、今回で鈍化は10ヵ月連続に。2年5ヵ月連続でプラス圏を保ちつつ、2013年2月以来の10%割れを維持している。季節調整済み・20都市別の前月比は0.76%の上昇と、市場予想の0.40%を上回った。9月の0.24%(0.34%から下方修正)に続き、2ヵ月連続で上昇した。
S&Pケースシラー住宅価格指数、前年比は鈍化トレンドを維持。
季節調整済みでは、前月比で20都市すべて上昇。9月の3都市から減少した。上昇率トップは9月に2位だったジョージア州アトランタで1.87%、2位はカリフォルニア州サンフランシスコで1.75%、3位はフロリダ州タンパで1.64%だった。一方でワースト1位はオレゴン州ポートランドで0.07%の上昇となったほか、2位はネバダ州ラスベガスで0.08%、3位にニューヨーク州ニューヨークが0.14%と続いた。
発表元のS&Pダウ・ジョーンズ・インデシーズのデビッド・ビルザー会長は結果に対し「長きにわたって上昇してきた住宅価格は上げ幅を緩めつつ、2014年を好調のうちに終え2015年に加速する期待を高めつつある」と楽観的な認識を表明。2ヵ月前こそ20都市のうちすべてが前年比で伸びが鈍化していたものの「今回は12都市が鈍化するにとどまり、8都市にいたっては勢いを取り戻した」と評価している。
——米12月NAHB住宅市場指数にはじまり米11月住宅着工件数、米11月中古住宅販売件数、米11月新築住宅販売件数と押し並べて住宅市場に鈍化の兆しをみせる上、米12月消費者信頼感指数では6ヵ月先の住宅購入見通しに顕著な低下を確認しております。テキサス州をはじめ原油依存度の高い州では原油安に伴いエネルギー産業でリストラが発表され始めていることもあり、過度な楽観は禁物といった感が拭えません。
(カバー写真:smilla4/Flickr)
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大晦日に、2014年を振り返る:今年もありがとうございました