Chevron Announces 7.2 Billion Dollar Quarterly Profit

シェブロン10−12月期は減収・減益、自社株買いを中止

by • January 30, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3010

Chevron Scraps Buyback Plan For This Year Amid Lower Earnings.

石油メジャーが寄り前に発表した10−12月期(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比20.6%減の34億7100万ドルだった。2009年以来で最も低い水準ながら、資産売却により5億7000万ドル押し上げられたという。1株当たり利益は1.85ドルと、市場予想の1.63ドルを上回る。売上高は18%減の461億ドルだったものの、市場予想の306億5000万ドルを大きく超えていった。

部門別で利益動向をみると、原油安を背景に精製・販売・石油化学などの下流事業が大幅増益を達成した。同部門の利益は約3倍増の利15億1800万ドルに上る。ただし、探鉱・生産など上流部門の利益は45%減の26億7300万ドルにとどまった。その他は7億2000万ドルの赤字となり、前年同期比から損失額は倍増した。

2014年末の生産量は日量258万石油換算バレル(BOE)で、前年同期と変わらず。2015年の生産量は、2014年の水準から3%の増加を見込む。

設備投資計画は、原油安を背景に前年比13%減の350億ドルとした。競合の動きにならっており、ロイヤル・ダッチ・シェルは28日に2015年の設備投資を前年比で縮小させると発表。今後3年間の設備投資計画から、150億ドル以上削減させる方針を打ち出した。ヘスも26日、2015年の設備投資計画を16%削減の47億ドルにすると表明。コノコフィリップスも28日に2015年の設備投資計画を115億ドルとし、従来の135億ドルから引き下げた。

原油先物が2014年6月のピークから約60%も下落し事業再編に直面するなか、現金確保を狙い年内にわたる自社株買い計画の中止を発表した。パット・ヤリントン最高財務責任者(CFO)は、「市場環境の変化」を理由に挙げた。自社株買い中止に反応、株価は100ドル割れを示現し4%もの大幅安を示したが、引けにかけ下げ幅を縮小させた。なおシェブロンは22日、ペンシルベニア州でのシェールガス部門のうち従業員を約700人、23%相当を削減する計画を表明していた。

フュールフィックスによると、採掘リグ稼働数は1月30日週に1543基となり前週比で90基も減少していた。そのうち石油採掘リグ稼働数は94基減少の1223基となり、2010年6月以来の水準へ落ち込んだ。採掘リグ稼働数自体は8週連続で減少している。

(カバー写真:Breaking energy)

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