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米2月ISM非製造業、マークイット・サービス業PMIそろって上昇

by • March 4, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2518

ISM Non-Manufacturing Index And Markit Service Sentiment Edge Up In February.

米2月ISM非製造業景況指数は56.9となり、市場予想の56.5を上回った。前月の56.7も超え、3ヵ月ぶり高水準。内訳をみると、新規受注が前月を0.2%ポイント上回り56.7だったほか、在庫センチメントも改善。米2月雇用統計を控え、雇用も56.4と4ヵ月ぶり高水準を達成している。原油安・ガソリン価格の下落一服を背景に仕入れ価格も49.7と、3ヵ月ぶりの分岐点乗せをうかがった。西海岸の港湾労働者ストライキ収束もあり新規輸出受注や入荷時間、受注残も上向いている。一方で、ビジネス活動は59.4と、前月の61.5から低下した。

バークレイズのブレリナ・ウルシ米エコノミストは、結果を受け「1−3月期のサービス業は雇用とともに強いモメンタムを維持する」と予想。米2月ADP全国雇用者数と整合的ではなかったものの、景況判断で拡大を報告した14業種と1月の8業種から増加したこともあり、楽観的な見方を示した。

ISM非製造業景況指数、2月は雇用(グレー)の好転が顕著に。
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(出所:Barclays)

米2月マークイット・サービス業PMI改定値は57.1となり、市場予想および速報値の57を小幅に上回った。2014年10月以来の高水準。10ヵ月ぶりの低水準だった2014年12月の53.3、1月の54.2からも改善を遂げている。内訳をみると、全般的にまちまち。新規受注が57.1と過去最低を示現した1月の51.7から急伸した一方で、雇用は前月から鈍化した。マークイット総合PMIは57.2と、速報値の56.8から上方修正。前月の54.4を上回った。

マークイットのクリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受けて「ビジネス活動は米北東部を中心とした大寒波と積雪、西海岸の港湾労働者ストライキが収束し月末にかけ改善した」と指摘。Fedが「早期利上げに踏み切る可能性は低い」としつつ、「米2月雇用統計も力強い伸びを示す見通しで、金融政策担当者は年内の利上げに向け地ならしを進めてくるだろう」と予想した。

——米2月ISM非製造業景況指数および米2月マークイット・サービス業PMIが予想より強く、雇用も好調で米2月ADP全国雇用者数とは反対に米2月雇用統計が強含みとなるサインが点灯しています。指標結果を受け、ダウ平均は直後に一時173.87ドル安の18029.50ドルまで下落。米2月雇用統計が好結果となれば、下振れで反応する兆しをみせました。

(カバー写真:star5112/Flickr)

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