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ナスダック最高値達成15周年記念、あの頃といまを比較

by • March 10, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2957

15 Years After Nasdaq’s Peak : This Time It Looks Different.

ナスダックは本日、引け値ベースで最高値を達成した2000年3月10日からちょうど15年目を迎えます。CNBCは15周年を記念し、あの頃と現状と比較するチャートを作成していました。

1.時価総額

▽2000年時点
→2015年時点のドル換算ベースで当時の時価総額をみると、シスコ・システムズの6330億ドルを筆頭に、インテルが5450億ドル、LMエリクソンが2450億ドル、サン・マイクロシステムズが2000億ドル、デルが1780億ドルと、半導体、通信機器、パソコンなどのメーカーが優勢でした。そのなかでソフトウェアの巨人であるマイクロソフトが7130億ドルとなり、ナスダック構成銘柄で最大に。オラクルも3130億ドルと、健闘していました。

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▽2015年時点
→ご存じアップルが7590億ドルでトップに立ち、15年前のマイクロソフトから王座を奪いました。その他、グーグルが3600億ドル、フェイスブックも1770億ドルと続き、インターネット関連も台頭。2000年と違ってギリアド・サイエンシズをはじめヘルスケア(オレンジ色)、製薬会社(黄色)も数多くみられ、存在感を放ちます。

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2.株価収益率

▽2000年時点
→当時のPERは、まさに驚異的。オラクルで333倍(2015年時点のドル換算で時価総額3130億ドル)、eベイ(2015年時点のドル換算で時価総額340億ドル)にいたっては1380倍と、途方もない水準にありました。

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▽2015年時点
→ご覧のように、X軸にあるPERの最高目盛りは150倍と2000年時点の2000倍から格段に低下。飛ぶ鳥を落とす勢いのネットフリックス(時価総額2860億ドル)でも123倍、フェイスブック(時価総額1770億ドル)も67倍にとどまります。時価総額最大のアップルならナスダックの平均20.7倍を下回り、16.8倍程度。ギリアド・サイエンシズ(1551億ドル)にいたっては、13倍まで低下していました。

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こうしてみると、いかに2000年が空前のITバブルを迎えていたか一目瞭然ですね。2015年の現状を見て、強気派が「あの頃とは違う」と豪語し、ナスダックの一段の上昇を見込むのも、分からないではありません。そうはいっても、現状は2006年以来初めての利上げへ向かう段階にあり、一筋縄でいかなくなってきました。

(カバー写真:Nasdaq)

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