The Most Distinctive Cause Of Death In Each State.
長寿化を背景に、日本人の死因ランキングのトップは1981年以来「ガン」が堅持してきました。3人に1人はガンで死亡するとの統計もあり、日本人の間で深刻な問題を投げかけていますよね。
3人に1人は肥満とも囁かれるアメリカでは、予想通りの結果となっています(以下は、2013年ベースの統計)。
1位 心臓病 61万1105人
2位 ガン 58万4881人
3位 慢性障害肺疾患 14万9205人
4位 事故 13万557人
5位 脳卒中 12万8978人
6位 アルツハイマー 8万4767人
7位 糖尿病 7万5578人
8位 インフルエンザ・肺炎 5万6979人
9位 腎炎・ネプローゼ症候群 4万7112人
10位 自殺 4万1149人
こうした例のほか、アメリカでは50州それぞれ全米平均値から大きく逸脱したその州独特の死因が存在します。
50州ごとのユニークな死因を表示したマップ(2001〜2010年ベース)は、こちら。
(出所:CDC)
さすが銃社会アメリカ。保守色の色濃い南部のアラバマ州やテネシー州では銃殺されるリスクがどこより高くそれぞれ348人、336人にのぼっています。首都ワシントンD.C.とリゾート地として名高いフロリダ州は、東海岸寄りというだけでなくもうひとつの意外な共通点が隠されていました。HIVの死因をそれぞれ1977人、1万5563人ずつ確認しています。日本人観光客にも大人気の楽園ハワイ州では、栄養失調がトップ。南部ルイジアナ州では「おっぱり祭り」の別名を持つマルディグラでの酔狂のせいではないでしょうが、今どき驚きな梅毒が22人も報告されていました。
摩訶不思議な例では、オクラホマ州が挙げられます。「legal intervention」、直訳すれば法的介入で亡くなった方が8624人に達していました。どうしてこれが死因なのか、首を傾げた方も多いのでは?このケースの定義は、「警官の関与」といいますから恐ろしいですよね。ミズーリ州のマイケル・ブラウン氏、NY州でのエリック・ガーナー氏、メリーランド州のフレディ・グレイ氏のようなケースが全米平均と比較して突出して多いということですから。ちなみに人種比率はヒスパニックを含まない白人が67.5%と全米平均の62.6%を上回り、黒人はわずか7.7%で全米平均の13.2%より格段に低い。アジア人も2.0%、ヒスパニックも9.6%と、それぞれの全米平均5.3%、17.1%を大きく下回っていました。
オクラホマ州より恐ろしいのは、ユタ州の特殊な死因ナンバーワン。「Other and unspecified events of undetermined intent and their sequelae」、つまり「殺人か、自殺か、事故が断定不可能」のケースが2380人に及んでいるのですよ。ちょっと背筋が寒くなってしまいました。
(カバー写真:The Crimson)
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