Best Buy Co. To Announce Quarterly Earnings

ベスト・バイはスマホ効果で好決算、ウィリアムズ−ソノマも順調

by • May 21, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2967

Earnings Roundup : Best Buy, Williams-Sonoma.

21日の決算発表は引け後にどしどし控えていますが、ひとまずベスト・バイをご紹介します。売上が市場予想を上回ったほか5−7月期の見通しも市場予想ほど悪化せず、株価は大幅高。前日引け後に発表したウィリアムズ—ソノマは見通しが芳しくなかったものの、西海岸の港湾労働者ストライキや大寒波に負けず売上が予想を上回ったことから上昇しています。

▽ベスト・バイ

家電量販店最大手が発表した2−4月(第1四半期)決算では、普通株主帰属の純利益が前年同期比72.1%減の1億2900万ドルだった。再編費用の1億7800万ドル、税金関連費用の3800万ドルが利益を圧迫したという。特殊項目を除く1株当たり利益は0.37ドルとなり、市場予想の0.29ドルより強い。粗利益率は20.6%となり、前年同期の20.3%から上昇。売上高は0.9%減の85億5800万ドルで、市場予想の84億6000万ドルを上回った。既存店売上高は0.6%増となり、市場予想の0.4%増を超えた。

米国での調整済み純利益は2.6%増の18億800万ドル、売上高は1.4%増の78億9000万ドル。既存店売上高は0.7%減となり、前年同期の1.3%減から下げ幅を縮小した。iPhone 6などのスマートフォンおよび関連機器、大型TVが寄与したほか、利益率の低いタブレットよりパソコンの販売に重点をシフトさせ、業績改善につなげたという。海外は調整済み純利益は25.5%減の1億5200万ドル、売上高は22.1%減の6億6800万ドルだった。為替差損のほか、店舗閉鎖により減収を計上している。その他、同社が注力するオンライン売上高は5.3%増で、前年同期の29.2%増から減速した。

CNNマネー見出しは、「ベスト・バイの株価が急伸、アップルに感謝すべき」。
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(出所:Tim Boyle/Bloomberg)

2015年度(2016年1月末終了)は、米国内の売上につき「横ばいあるいは1〜4%増」を予想した。海外の売上は、カナダでの店舗閉鎖やドル高を背景に「30〜35%減」となる見通しだ。5−7月期の売上高は「横ばいあるいは1〜4%減」とし、市場予想の6.9%減より下げ幅を縮小。調整済み1株当たり利益は「0.3%〜0.5%減」で据え置いた。

同社は3月、向こう3年にわたる節減計画に4億ドルを追加した。カナダでは「フューチャー・ショップ」を中心に店舗閉鎖を推進。再編を加速させる方針を打ち出していた。株価は決算内容と見通しを好感し、一時5%超も上昇した。

▽ウィリアムズ—ソノマ

キッチン関連小売大手が発表した2−4月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比3.0%減の4480万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.48ドルとなり、市場予想の0.44ドルより強い。西海岸の港湾労働者ストライキの影響で管理費などがかさみ販売・一般管理費が4.4%増の3億700万ドルとなったほか、粗利益率は36.8%と前年同期の37.8%から低下していた。売上高は5.8%増の10億3100万ドルで、同社予想の9億9900万〜10億1000万ドルを上回った。小売部門が3.1%増の4億9800万ドルで、オンライン部門は8.4%増の5億3300万ドルとなる。

既存店売上高は4.6%増となり、西海岸の港湾労働者ストの余波を受け前年同期の10.4%増から減速。ブランド別では、住宅市場の改善を追い風に家具関連のウェスト・エルムが15.3%増と特に強い伸びを示す。ウィリアムズ—ソノマは2.7%増、ポッタリー・バーンが2.4%増だった。

2015年度(2016年1月末終了)の1株当たり利益見通しは0.53〜0.57ドルで維持し、市場予想の0.59ドルに届かず。売上高も10億9000万ドルにとどめ、アナリスト予想平均の11億1000万ドルを下回った。西海岸の港湾労働者ストの影響で1株当たり利益は0.02〜0.04ドル、売上は500万〜1000万ドルの下押しを見込む。見通しこそ市場予想に及ばなかったとはいえ、西海岸の港湾労働者や大寒波を経て好業績を叩き出したため株価は一時1%上昇した。

(カバー写真:Daily Finance)

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