Earnings Roundup : PVH, Dollar General, Medtronic.
2日に発表された決算を振り返ります。PHVコープはドル高・ルーブル安にも関わらず、健闘をみせました。ダラー・ゼネラルは、見通しを維持。両社の株価は上昇で反応したものの、メドトロニックは売上見通しが市場予想に届かず伸び悩みをみせました。
▽PHVコープ
カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーなどの服飾ブランドを傘下に持つPVHコープが発表した2−4月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比3倍増の1億1410万ドルだった。特殊項目を除く1株当たり利益は1.50ドル。為替差損の0.27ドルを含んでも、市場予想の1.38ドルより強い。売上高は3%増(為替変動を含む場合は4.3%減)の18億7930万ドルとなり、市場予想の18億6000万ドルを上回った。
5−7月期の1株当たり利益は為替差損の0.30ドルを含め1.25〜1.30ドルを見込み、市場予想の1.43ドルに届かず。2015年度(2016年1月末終了)の1株当たり利益は為替差損1.25ドルを含め6.85〜6.95ドルとし、アナリスト予想平均はレンジ下限に近い6.86ドルだった。ただし、従来の6.75〜6.90ドルから上方修正。決算に合わせ、同社は自社株買い5億ドルを承認した。ドル高でも市場予想を上回る決算を計上したほか見通しも上方修正し、自社株買い発表もあって株価は一時9%近く跳ね上がった。
▽ダラー・ゼネラル
1ドルショップ大手が発表した2−4月(第1四半期)決算で、純利益は前年同期比13.8%増の2億5320万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は0.84ドルと、市場予想の0.81ドルより強い。売上高は8.8%増の49億2000万ドルとなり、市場予想の49億4000万ドルを下回った。既存店売上高が3.7%増で、客足増加と支出拡大が寄与。もっとも、市場予想の4.1%増に届かなかった。粗利益率は30.5%で、前年同期の30%を上回った。
2015年度(2016年1月末終了)の1株当たり利益は3.85〜3.95ドルで据え置き、市場予想の3.94ドルを上回った。売上高は8〜9%増、既存店売上高も3〜3.5%増で据え置いた。見通しを好感し、株価は一時3%超も上昇した。
▽メドトロニック
医療用機器メーカーが発表した2−4月(第4四半期)決算では、純損失が100万ドルとなった。1月にコビディエンとの買収合意に絡み本社を米国からアイルランドに移転する費用に加え、2007年に買収したKyphonの資産価値をめぐり米当局から指摘された問題で3億4900万ドル計上していた。特殊項目を除く1株当たり利益が1.16ドルとなり、市場予想の1.12ドルより強い。売上高は7%増の73億ドルで、市場予想と一致した。
2015年度(2015年4月末終了)の調整済み1株当たり利益は4.30〜4.40ドルとし、為替差損0.40〜0.50ドルを含む。アナリスト予想平均の4.46ドルには届かず、株価はNY正午前にほぼ横ばいで推移した。
(カバー写真:imgarcade)
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