Mortgage Applications Rise With Purchase Index.
全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、7月17日週に前週比0.1%上昇し376.6となった。前週の1.9%の低下から、わずかに上昇へ転じている。新規が1.0%上昇の198.3と、前週の7.5%の低下から小幅反発。前年比では17.9%の上昇となり前週の17.2%から上向きつつ、20週連続でプラス圏を保つ。借換は0.5%低下の1384.8となり、3週ぶりに低下。前年比では0.2%上昇し、前週の4.9%から減速した。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は、3週連続で4.23%だった。2014年12月以来の高水準をつけた6月26日週の4.26%から若干低下した水準を保つ。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは、22週連続で上振れした。15年固定金利型(平均)も3.43%と、 前週と変わらず。FHAのローン金利は4.00%となり、前週の4.02%から若干低下した。
30年物住宅ローン金利、金利上昇に一服感で新規の需要を促す。
申請全体に占める借換の割合は50.3%と、前週の50.8%から低下。2009年6月以来の低水準となった7月3日週から、切り返した水準を保つ。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。一方で全体に占める金利変動型の割合は7.3%と、少なくとも2014年12月以来の高水準だった前週の7.4%から低下した。
MBAのマイケル・フラントーニ主席エコノミストは、結果を受け「新規の規模が全般的に上向いており、健全なマーケットへシフトしている」と評価した。
▽米5月住宅価格指数、市場予想と一致
米住宅金融公社(FHFA)が発表した米5月住宅価格指数は前月比0.4%の上昇となり、市場予想と一致した。前月の0.4%(0.3%から上方修正)に続き、上昇トレンドを維持している。前年比では2013年5月につけた景気回復サイクルで最高となる8.6%から鈍化トレンドを維持し、5.7%上昇。ただ前月の5.3%から加速した。2006年4月以来の水準で、住宅バブル期につけた2007年3月時点のピークからは、2%程度下回るに過ぎない。国勢調査を元にした9地域別では、東部を中心に6地域で上昇。前月の7地域から減少した。
——MBA住宅ローン申請件数は小幅反発したとはいえ、力強さに欠ける。住宅価格の上昇と金利負担に二の足を踏み始めたのでしょうか。労働市場ではマイクロソフトの人員削減のほか、半導体大手クアルコムも4000人、従業員の約14%をレイオフする方針が伝えられており、住宅購入意欲に冷や水を浴びせた可能性を残します。
(カバー写真:judy_and_ed/Flickr)
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