Mortgage Applications Rise 4 Weeks In A Row.
全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、8月7日週に前週比0.1%上昇し397.5となった。小幅ながら、4週連続で上昇している。借換が3.1%上昇の1534.8と押し上げ、3週連続で上昇。約3ヵ月ぶりの高水準を示す。前年比では16.1%上向き、前週の8.1%から加速した。逆に新規は3.5%低下の197.4と、前週の3.3%の上昇を相殺。前年比では20.1%と前週の23.2%から上げ幅を縮めつつ、23週連続でプラス圏を保つ。
30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.13%と、前週と変わらず。2014年12月以来の高水準をつけた6月26日週の4.26%から若干低下した水準を保つ。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは、25週連続で上振れした。15年固定金利型(平均)も3.39%と、 前週の3.36%から上昇。FHAのローン金利は4.08%となり、前週と横ばいだった。
30年物住宅ローン金利、足元は低下基調。
申請全体に占める借換の割合は53.1%と、前週の51.3%から低下。2009年6月以来の低水準となった7月3日週の48.0%から、切り返した水準を保つ。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。一方で全体に占める金利変動型の割合は、2週連続で6.8%。少なくとも2014年12月以来の高水準だった7月10日週の7.4%から低下した。
MBAのリサーチ・エコノミクスのヴァイス・プレジデントであるリン・フィッシャー氏は、結果を受け「借換がけん引しており、全体に占める借換の割合は4月以来の高水準に達したほか指数自体も約3ヵ月ぶりの伸びを遂げている」と評価した。
——MBA住宅ローン申請件数指数は、金利が落ち着いて推移するなか借換が支え上昇トレンドを維持しました。中国の人民元切り下げでデフレ圧力に直面、米金利も低下の兆しをみせるなか、世界景気減速の懸念に対抗し住宅ローン需要が喚起されるのか。Fedの金融政策を見極める上でも、来週の動向に注目です。
(カバー写真:Learn Bonds)
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